ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

ゴルフの精神

2006年09月22日 | ゴルフの空 その2
真面目に、誠実に、一生懸命に、ゴルフに向き合っている人もいるのに、つい2~3日前、プロゴルフ界にとっては、大変不名誉なニュースが飛び込んで来た。
なんと、プロゴルファーのスコア改ざん。
このニュースをご存知の方もいらっしゃると思うが、8月に行われた日本オープンの最終予選会で、中西雅樹プロが、マーカーの署名をもらった後に、3ホール分のスコアを書き直して、提出したらしい。
どういう状況だったのか…?
普通、プロの試合の場合、スコアカードを提出するところには、何人かの競技委員か役員がいて、目の前で、スコアを書いて提出するはずなのに…?そういう状況の中で、どうやってスコアを改ざんすることが出来たのか?と不思議に思った。
後になってからの情報によれば、マーカーからの署名をもらった後、腹具合が悪いからとトイレに行き、スコアカードを改ざんして提出したとか。
どんな方法であったにせよ、ビックリして、開いた口がふさがらないような行為。

ルールブックの『ゴルフ規則の本質と精神について』の欄に、”数あるスポーツの中でゴルフ競技の大きな特徴の1つは、通常、審判員が立ち会わないということです。それは、ゴルフがフェアプレーを重んじるスポーツであって、「ゴルファーはみな誠実であり、故意に不正をおかす者はいない」ということが基本的考え方になっているからです。”と記されている。
上記のことは、ゴルファーなら、当たり前のように、誰もがわきまえていること。

だから、故意によるスコアの過少申告や、卵を産む行為(OBになったのに、違うボールをポケットから出して”有りました”と言うこと。OBのボールを拾って自分でスルーザグリーンに戻すこと。)は、アマチュアの方にもやって欲しくないこと。
こんなことをすれば、他のゴルファーから”仲間はずれ”にされかねないし、後ろ指をさされる。
ゴルファーでない部分の人間性をも非難されるかもしれない。
また、誠実にプレーされている人との公平をはかれないため、こういう行為をする人が一人でもいれば”競技”にならない。

AAM‐GOLF企画の親睦会においても、これらの行為が有った場合や、疑わしい行為が見られた場合は、それ以後の親睦会へのご参加を(ご本人に対しての事情をお伺いしてから)場合によっては、お断りさせて頂こうと思う。
これは、厳しいことでも何でもなく、ゴルファーとしては、至極当たり前のこと。
誠実にプレーなさっている方々、ご参加なさっている方々全てが、不快な思いをなさらないように。
そして、そういう恥ずかしいゴルファーになって頂きたくない私の思い。

スコアを誤魔化すなどの不正行為は、後にどこかで、それ相応の”はね返り”が有るということを、覚悟しておかなくてはならないかもしれない。

いけないことに対しては、いけないと、はっきりとした態度で示すのも、ゴルファーだろうと思う。
スコアを改ざんした中西プロに対して、日本ゴルフ機構は、以後数年にわたっての出場停止や、日本プロゴルフ協会は「除名」を含む厳しい処分を検討中だとか…。

…アマチュアとして人々に尊敬された、ボビー・ジョーンズや、中部銀次郎さんは、プロのこんな不正行為を、天国で、どんな目で見ておられるだろうか?
また、どんな処分が妥当だと判断されるだろうか?
なぜか、このお二人に尋ねてみたい気がする…。

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