ちょいイケゴルファーを目指して！②

『柿食えば　鐘が鳴るなり法隆寺』…正岡子規
この法隆寺の近くで、生まれ育ったせいかどうか、柿の季節になると、無性に柿が食べたくなる。
最近は、一日一個のペースで食べてるなぁ…（笑）。

さて、ちょいイケゴルファーを目指して…。
キャディーをしていた頃を思い出して、前回とは逆に、「嬉しかったなぁ～」と思うことは…客さまが茶店で買って下さった、１本のジュース。
「暑いやろ～、これ飲み～」などと言って、冷たいジュースを下さったこと。
「ありがとうございます。でも仕事中だから…」と遠慮していたら、「ええね、ええね。暑いのはみんな一緒。今、飲んだらええねん。」と言って、飲むようにすすめて下さる。
「ありがとうございます。じゃぁ、いただきます」と言って、ゴクゴク飲んだら、お客さまもニコニコ…。
真冬の寒い時期や雨が降って寒い時に、温かい飲み物を下さったのも嬉しかった。

この嬉しかった思い出が有るから、今も時期に関わらず茶店の前を通った時は、「よかったら飲んで下さい」と、できるだけ飲み物１本をキャディーさんに渡すようにしてる。
たまに『キャディーへのお心使いは、ご遠慮申し上げます』なんて貼り紙が茶店内に貼ってあることも有るけれど、飲み物１本買って渡したからといって、文句を言うゴルフ場も無いと思う。
暑い盛りに、のどが渇くのは、人間誰しも同じ。
寒い時に、温かいものを飲んで、身体を温めたくなるのも同じ。

茶店の前を通ったら、キャディーさんへの飲み物を買って渡すことが、『ちょいイケゴルファー』になる方法とは言わないけれど、こういうちょっとしたお気持ちが、キャディーをしていた時は、とても嬉しいものだった。（←ご参考までに…。）

また、ＯＢゾーンに飛んで行ったボール。
見つかりそうなら、拾えそうなら、取ってきてあげようとする。
だけど、その時に「ボールは、もうええよ。探さんでいい。」と、そのボールを打ったお客さまご自身が言って下さったら、ホッとした。
ちょっと見て、直ぐに見つかれば良いけれど、見つからなかった場合は、見つかるまでの時間的なロスも多くなる。
草の生い茂ったところに足を踏み入れて行くのは、マムシが怖い場合だって有る。

ある時、「探さんでいい」と言って下さったお客さまのボールを、見つかりそうな場所だからと思って探しに行こうとすると、それを阻止するかのように、「ＯＢ打ったのは、俺や。次を打てんところに打った俺が悪い。だから、キャディーさんは、ボールを見つけられんかっても、何の責任も無いよ。拾いに行く労力を使うこともない。打てんところに打っといて、キャディーさんに探して来いと言う方がおかしいねん。」と言った人もいて、その人のお顔は今も覚えている。

『ちょいイケゴルファー』になるには、自分で打ったボールの責任は自分でとる気持ちが有る方が良いかも。
キャディーさんに「探してきて」と言うのでも、ボール探しを任せきりにするのでもなく、自分で探してみる。
自分で探してみて無かったら、あきらめる。
無くすようなところに打った自分が悪いと思うくらいの気持ちを持つ方が良いのかも…と思う。