ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

武道とゴルフ

2010年11月30日 | 読書 ・鑑賞・観劇録
甲野さんは、茂木健一郎さんとの対談集『響きあう脳と身体』の中で、「意識があるから余計な恐怖心を感じてしまうことがある」「頭が余計なことを考えなければ、身体が最も効率よく動いてくれる、それが理想である」ともおっしゃっていた。

これって、ゴルフやゴルフスイングにも当てはまる言葉のように思えませんか?

前に、池がある、谷があると思うと、それらが目に入るためか、余計な恐怖心を感じてしまい、身体がスムーズに動かなくなる。
怖いと思うから、身体が硬くなる。
ロボットだったら、そんな恐怖は感じない。
池があろうとなかろうと、同じ動きができる。
でも、人間には、意識が有るから、感じなくて良いような恐怖も感じてしまう。

左にOBを見せられると思い切りよくクラブを振り抜けない、谷を越えなきゃいけないと思うと、ついつい、力んでしまうなどは、人間だから…、見えているから…、なのかもしれませんね。

そう思うと、ラウンド中に恐怖を感じてしまうのは、ある意味、とても、人間らしい心の揺れと言えるのかもしれません。

「頭が余計なことを考えなければ、身体が最も効率よく動いてくれる、それが理想である」とのこの言葉も、”計算問題を解きながらジョギングするのは難しい”、頭を働かせている時は身体が動きにくくなると言うのと、意味は似ているのかなと思える。

また、『人間は「倒れる」ということに根本的な恐怖心を持っていますから、「倒れずバランスを取る」ということに多くのシステム負荷をかけています。私は、そういう「倒れないための制御」をあえて一時的に外すことによって、普通だったら考えられないくらい速やかに動くことが可能だと思っています。…それはひとつには、「足を踏ん張らない」ということ、「体を浮かして使う」ということですが…』と書いておられた。

この文章にも、私は、反応してしまい(笑)、ゴルフのアドレスも同じだと思えた。

ゴルフは、ボールに対してセットアップする時、前傾姿勢となる。
この前傾姿勢となった場合に、どういうバランスで立つかなのだが、私は「ジャンプする寸前の体勢が良い」と思っている。
脚の筋力を使ってドッシリと踏ん張るよりは、いつでも、そのまま真上にジャンプできるようなバランスの取り方のほうが良い。
そのほうが、足の裏から、手先までの動きが繋がりやすいと感じ、まさに、身体が同時並列的に動きやすいと思えるのだ。

効率の良い身体の使い方は、武道であれ、ゴルフであれ、共通しているところが有るのではないかと思えた。

武道をやったことがない私が言うのは、おかしいかもしれないのですがね…(笑)

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