ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

肩の動きのことと「手を返す」の意味

2017年04月30日 | 『ゴルフスイング体操(R)』
昨日のブログには、『ゴルフスイング体操(R)』の主なメソッドを書きました。

これらの全てが網羅されて、ゴルフスイングの動作になります。

上肢の動きは、身体の前額面に対する円運動(ダブルV)にするとしても、



この動きに左軸一本の体幹の回旋を加えたりなんてすると、肩甲骨の動きが無茶苦茶になり、なんか笑えるほど、とんでもない動きになるので、ご注意くださいね。(笑)

あと、昨日、書いたのに少しプラスしておくと、
インパクトゾーンで「手を返す」ってことが、よく言われます。

この「手を返す」って動きは、前腕の回内・回外であることのようにも言われます。

ですが、著書の中でも、「回内・回外ではない」と記載しています。



では、どういう動きのことなのか。

「肩甲骨の動きに伴う上肢の回旋運動のこと」なのですが、
ちなみに、この動き、もう少し詳しく記しておくと…、
このガイコツくんの黄緑色で記した地面に対する垂直軸で、上腕骨を少し前と後ろに捻ってください。



手のひらの向きは、どうなりますか?

上腕骨の動きに伴い、手のひらの向きも前と後ろになります。

これって、肩関節の内旋・外旋と言う動きで、
機能解剖の書籍などを読むと、
「前腕の回内・回外は、肩関節の内旋・外旋と混同されがち」なんて注意書きがしてある動きのことです。

間違わないように注意ですね。

前腕の回内・回外で「手を返す」のは、
まぁ、その動きでもボールに当たれば良いとするなら構わないけど…全身の動きの調和を考えればバツでしょうね。

でも、肩関節の内旋・外旋と言うより、『ゴルフスイング体操(R)』では、「肩甲骨の関節窩の向きが変わることによる、上肢の回旋運動」としています。

「肩甲骨の関節窩」は、肩甲骨側の凹みの部分のこと。



この箇所が前に向いたり後ろに向いたりすると、
上腕骨の骨頭が肩甲骨の関節窩のところで、
転がるような動きをするため、
手のひらの向きも、前を向いたり後ろを向いたりします。

ゴルフスイングの腕の振りは、この肩甲骨(上肢帯)との連動性が大事なため、
だから、あえて、肩関節の内旋・外旋と言う言葉は使っていません。

…ちなみに、
機能解剖用語の「内旋・外旋」とは、
基本「垂直軸が動かす水平面の動き」のこと。
漢字の意味の通り「内側に回旋」「外側に回旋」なのですが、
これに近い動きを「内旋」、これと反対側の動きを「外旋」なんて言わないので注意です。(^^;;




…ゴルフスイングで「手を返す」とは、
前腕の回内・回外のことだと、これからも、言われ続けるのでしょうか?…(^^;;


*『ゴルフスイング体操(R)』および、そのメソッドの無断での使用は、ご遠慮願えますよう、宜しくお願い致します。
『ゴルフスイング体操(R)』ホームページ

http://get-exe.com
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