ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

シャドウスイングの効用(”パブロフの犬”)

2008年05月26日 | ゴルフ理論…私の見解
先週は、シャドウスイング(ボールを打たず、時にはクラブも持たず、身体の動きのみの練習をすること)の効用について、各クラスでお話をさせて頂いた。
「スイングのフォームを覚えたり、修正して行くには、シャドウスイングが効果的」
「シャドウスイングで、スイングの動きを身体に馴染ませて、染み込ませましょう」
こういうことは、レッスン中に私自身、口を酸っぱくして言っているし、何度も同じことを聞かされて、耳にタコが出来ている方もいらっしゃるかもしれない(笑)。

何度も同じことを聞かされて…「そう言えば、習いかけの頃、こういう練習(シャドウスイング)は、皆さんが初心者だから行って頂いている練習ではないんです。今後、どんどん上手くなってシングルプレーヤーになっても行って下さいね」って、私が言ってたと、おっしゃっている方もいらっしゃる。

シングルプレーヤーになっても、何度でも繰り返し練習しておくと良いと思える、このシャドウスイング。
その効用について、レッスンの時間にもお話させて頂いたが、何度も聞き過ぎて飽き飽きなさる方もいらっしゃるかもしれないけれど(笑)、しか~し、何度でも、頭の整理と、認識強化のために、書いておきたいと思う。
(1回で書くと、長くなりそうなので、何回かに分けて、書いておきます)

本来、ゴルフスイングは、ゴルフ場でプレーをするために行うもの。
この時に行うゴルフスイングの特徴を挙げてみると…。

スイング1回は、約2秒間の動きであること。
この2秒間の間に、スイングの動きを頭で考えながら身体を動かせば、身体の動きがスムーズでなくなる。
”頭を働かせながら、同時に身体を動かすのは、難しい”←これは、ジョギングをしている最中に、6×7+8+3+9+5+4の計算をやってみてと言われて出来るかどうか、計算をするのに頭を働かせると、ジョギングがスムーズでなくなるのと同じ。
だから、覚えた形を頭の中で必死で考えながらスイングしたのでは、その形が正しくても、リズムやタイミングが悪くなっているため、上手く打てないということになる。

また、ゴルフ場で行うスイングは、ほとんど、パブロフの犬のごとく、条件反射のような動きになる。
”パブロフの犬”…犬に餌を与える時、毎回、鈴の音を聞かせる。これを何度も続けていると、犬は、餌が無くても、鈴の音を聞いただけで、唾液を分泌させるようになることを発見した、パブロフと言う人が行った実験のこと。
この”①鈴の音⇒②餌⇒③犬が唾液を分泌”は、ゴルファーにとっては、”①ボールを打つぞと思う⇒②こういうスイングをすれば良いと頭から身体に指令を出す⇒③スイングの動作”となる。
これが、条件反射では、”①鈴の音⇒③犬が唾液を分泌”となり、”①ボール打つぞと思う⇒③スイングの動作”になる。
そのためには、練習の段階で、犬が”①鈴の音⇒②餌”を繰り返されたことにより、”①鈴の音⇒③唾液を分泌”となったように、ゴルファーは”①ボールを打つぞと思う⇒②こういうスイングをすれば良いと頭から身体に指令を出す”を何度も繰り返すことによって、”①ボールを打つぞと思う⇒③スイングの動作”が、スムーズに行えるようになる。

このように、スイングを2秒間の条件反射と考えると、やはり、スイングの際の身体の動きを、シャドウスイングで何度でも練習して、、、理論は頭で考えて覚えてイメージして行くものだけれど、それを繰り返し身体に実践させて、ボールを打つぞと思えば、身体が自動的に動くように練習して行くのが良いと思う。

シャドウスイングは、自分の身体の内に問いかけながら行うもので、地道でつまらない練習と感じる人もいるかもしれないけれど、、、シャドウスイングの効用は、ラウンド中のメンタル面にも影響を及ぼすものです。

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