飛距離の衰えはいつから…？

本日レッスンにいらした方から「女性は４０歳代になったら飛距離が落ちますか？」とのご質問が有った。
「はぁ～？私、正真正銘の４０歳代の女性ですが、まだ、飛距離が落ちて来ているって感じはないですよ」とお答えした。
「男性は（筋肉量が多いためか）そんなに落ちないけれど、女性って４０歳代になれば落ちるって…」とのこと。
「う～ん？？？そうなんでしょうか？　でも、まだ私自身、そんなにガタッと飛距離が落ちた感じはしないので、何ともお答えのしようがないです…」と言うにとどまった。

「年齢を重ねることによっての飛距離の衰えは、いつ頃からはじまるか？」
は、実は私も気になるところ。
だけど、本当に、私自身は、まだその衰えをはっきりと実感していないし、飛距離が落ちるのは４０歳代と言うのは、早過ぎるのではないかと思う。

今年で６３歳の樋口会長だって、ドラコンコンテストに飛び入りで（何の準備体操もショットの練習もせず、いきなり）２１０ヤードくらい飛ばしておられたのを、この目で見たし、レッスンを受講して頂いている方の中でも、ゴルフのキャリアを積んだことによって４０歳代の時より、５０歳代に入ってからの方が飛ぶようになった方も、たくさんいらっしゃる。

生物学的な問題として、筋力が衰えるのは４０歳代だったとしても、ゴルフの場合、飛距離に関与するのは筋力だけではない。

このブログにも何度か書いたが、『飛ばしの三大要素』は…
①”２本の軸”での回転運動を行うことで、自分の体重を上手く利用する　
②腕を適切に振ることによって生まれる”テコの原理”を応用する　
③ヘッドの重さを活用することで生まれる”遠心力”を利用する
の３つ。

筋力が有っても、２本の軸がぶれまくっていては、飛距離をロスする。
腕力が有っても、肩や肘の関節が適切に可動しなければ、飛ばない。
身体や腕に力が入り過ぎることによって、せっかく生まれている遠心力を引き止めていては、やっぱり飛ばない。

こういうことを考えると、ゴルフの場合の飛距離は、筋力だけではなく、”技（わざ）”による要素が大きいとも言える。

私自身、これまでに「あれっ？ちょっと飛距離が落ちたかな？」と思ったのは…。
①体調を崩したことによって、体重が一気に４～５ｋｇくらい減少してしまった時
②クラブが合わなかった時
③身体のどこかを、ちょっと痛めてしまった時
④練習不足過ぎる時（笑）
だった。

だから、４０歳代になって飛距離が落ちたとお感じになった方が、もしもいらっしゃれば…
①スイングの矯正が上手くいかなかった
②クラブが合っていない（それまで使っていたクラブより、重過ぎたり、軽過ぎたりしていないか）
③ストレッチなどを怠ったなどで、関節の稼働域が狭くなってしまっていないか
④スイングのタイミングやリズムが悪くなっていないか
などの個人の問題を考えてみるべきであり、飛距離の衰えを、即座に筋力の衰えと結びつけて考えて、全ての女性が４０歳代になれば飛距離は落ちるように思ってしまうのはどうか？と思う。

私自身の経験上、また、レッスンをしていての経験上、女性が４０歳代になったからと言って、急激に飛距離が落ちてしまうことはないと思う。
それより、むしろ”技”が身につけば、４０歳代でも、５０歳代でも飛距離は伸びると思う。

…私も、いつか、加齢による衰えで、飛距離の衰えを感じる時は、まぁ、いずれ必ず来ると思う。
その時はいつか？
その時が来れば、「衰えて来ました」と、それまで、このブログを続けていれば、はっきりと正直に書きます（笑）。
そして、その原因だと思えることも…。
体調を大きく崩した、病気をした、大きな怪我をしたなどが引き金になるのかもしれないし…。

「女性は４０歳代になれば、飛距離が落ちる」
なんて、この”ネタ”、どこで仕入れて来られたのか、お尋ねするのを忘れたけれど、まぁ、そんなことはないと思っておいて良いと思いますよ。
４０歳代でも５０歳代でも、レッスンの経験上、飛距離は伸ばせます。
”ガセネタ”（？）に惑わされることなく、年齢にかこつけてあきらめてしまうことなく、頑張って参りましょうね！！