あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

防湿庫導入

2013年06月26日 00時23分36秒 | 写真

 

このたび、カメラとレンズ用に防湿庫を購入しました。

こう言うと、あべちゃんくらいのキャリアだったらすでに

持っていると思っていた、という方もいらっしゃるかもしれません。

持っていなかったんです、と言うより必要なかったんです。

その理由は2つ。

若い頃は常に撮影に出かけていましたので、カビが生えるひまが

なかったんですね。

あとは、若いときはお金がないので、それほど高い機材が買えなかったんです。

それが近頃は

年のせいか、撮影に出かける機会が減った。

高画素のセンサーに対応する高解像度のレンズが必要になり、

それががっかりするほど高い。

という理由で導入することにしたのです。

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わからない方のために、そもそもなぜ防湿庫が必要か、

防湿庫とはどういうものなのか。

 

防湿庫とは湿度を一定に保つことのできる保管箱です。

値段により、より細かい設定のできるものやエコ機能搭載

のものなどがありますが基本性能は同じです。

カメラやレンズに最適な湿度は40%前後と言われています。

 

元々日本は湿度が高めで、梅雨時や雨の撮影などで水分がレンズの

ガラス表面に付着するとカビが発生することがあります。

カビは撮影時の解像度の低下や靄がかかったような画像になって

しまったりします。

ですから防湿庫はあったほうがいいのです。

当然、撮影機材以外でも、湿度にデリケートな物の保管にも応用できます。

 

「そんなもの、せんべいの乾燥剤でいいんじゃね?」って思いますよね。

でもだめなんです。

なぜなら、乾燥し過ぎるのです。

乾燥し過ぎると、貼り合わせレンズの接着剤がはがれたりします。

私もバイオリンのケースに大量に入れて、突然弦が切れて

びっくりした経験があります。

 

「濡れたらよく拭けば大丈夫じゃね?」って考えるかもしれません。

でも、一番前の玉は拭けますが、中玉は拭けませんよね。

もっと極端に「カビが生えても最悪、クリーニングに出せばOKでは?」

と考える人もいるかもしれません。

でも、カビはレンズのガラスを侵食するんです。

こうなるとクリーニングでは対応できなくなり、レンズの玉を交換

しなければならなくなります。

安い玉ならいいんですけど、蛍石レンズや非球面レンズ、UDレンズだったら

とんでもない金額になります。

当然、調整費用も高くなりますし、第一、レンズの玉そのものが生産終了

していたらアウトです。

私も一回、古いレンズのクリーニングで体験しました。

 

こんな事を書くと脅かしているように見えますが、

バックに入れて暗くて涼しいところに保存しておけば、大概は大丈夫です。

一番いいのは、常にカメラやレンズをいじっていることですね。

もちろん、防湿庫はないよりあった方が断然いいので、

すごく大切なレンズとかができたとき、考えてみてください。