あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

色の話

2013年08月14日 06時34分45秒 | 写真

 

写真のブログですので、そばの話ばかりではなく少しは

写真の話をしようと原点?に戻り、今回は色の話を

してみたいと思います。

 

自然界には約3億色の色があると言われています。

当然すべての色を再現するのは不可能で、現在は約1670万色

くらい再現できるようです。

すべての色を3原色と呼ばれる色の濃淡で再現しているわけです。

よく勘違いされるのですが、3原色とはRGB(レッド、グリーン、ブルー)

ではなく、写真や印刷で使用される3原色はCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)

を指します。

 

フルカラーは一般的に24ビットで表現されますから、

一つの点(画素)を3つの色それぞれ256(00~FF)段階の濃淡の組み合わせで

表現しています。

真っ白はすべてのビットが1ですから「FFFFFF」

真っ黒はすべてのビットが0ですから「000000」

となります。

24ビットにアルファチャンネル8ビットを加えた32ビットをフルカラー

と呼んでいる場合もあります。

 

色の温度がある?

みなさんは同じ炎でも赤い炎と青い炎では温度が違うのを

知っていますか?

青い炎の方が温度が高いんです。

このことを応用して光が持っている色のことを「色温度」と

呼んでいます。

白いシーツを蛍光灯と白熱電球で照らした場合どうでしょう。

両方とも白く見えますよね。

露出の話の時にも書きましたが、人間の目は脳とつながっているので

シーツは白いはずだと認識しているので白く見えるのです。

実際は白熱電球で照らした場合は赤っぽく、蛍光灯で照らした場合

は緑っぽく写っています。

カメラはそのまま写してしまうので、「何か違う」と思ってしまう

ような仕上がりになってしまいます。

 

人間の目は太陽光で照らされた状態を正しい色と判断するようです。

その太陽光で照らされた状態をデーライトと呼んでいます。

でも具体的に数字で表現してもらわないとわからないですよね。

そこで先ほどの色温度が登場します。

太陽光で照らされた状態を5,500k(ケルビン)という数字で

白熱灯で照らされた状態を4,500k(ケルビン)という数字で

表現しています。

どちらも”約”ですけども。

ですから白熱灯で照らされた状態の写真を正しい色に補正するには

フォトレタッチソフトの色温度変換で5,500k近くにすればいいのです。

これを「ホワイトバランス」と呼んでいます。

 

昔は現像上がりまで仕上がりがわかりませんでしたから、撮影時に

高価なカラーメーターを使って色温度を調べて、ゼラチンフィルター

で補正してました。

それでも保険の意味も兼ねてフィルターを変えて何枚も撮っていました。

今は便利になりましたよね。

 

ただし、写真の表現の一部としてあえて色かぶりを残す場合が

あります。

夕日などは多少赤みが強い方がいい場合が多いですからね。

 

プリンターって3色以上あるんだけど?

それはプリンタードライバーのしわざです。

プリンターに渡されるデーターに5色や6色のデーターが

あるわけではありません。

より再現性を高めるためにプリンターメーカーが各色を

解析して割り当てる色を決定しています。

昔のプリンターは「黒」を表現するのに3色すべてのインクを

重ねていました。

理論的にはそれで正しいのですが、きれいな「黒」には

ならなかったのです。

だったら「黒」のインクを作ってしまえと・・・

そういう歴史があったのです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする