あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

違和感

2014年06月22日 05時21分30秒 | 写真

 

皆さんはテレビ東京系列で放送されている和風総本家という番組を

見た事がありますか?

日本の職人さんの卓越した技とその生き様を描いた番組で、私も

大好きでよく見ているんです。

その番組内でCMに入る前、アマチュアカメラマンが撮影した日本の美しい

風景写真が紹介されるのですが、強烈な違和感を覚えるのです。

 

専門的になりますが、どの写真も高コントラストで彩度がめちゃくちゃ高いのです。

簡単に言えば、鮮やか過ぎるのですよ。

私は何十年も写真をやってますが、あのような風景に出会ったことは

一度もありません。

「おまえの腕が下手なんじゃね」という意見は甘んじて受けますが、

断じてあれは自然の姿ではありません。

自然はアナログで気まぐれで曖昧で、「惜しいなぁ!」という世界です。

いくらデジタル液晶に高コントラストでハッキリクッキリ映し出しても、実際の

風景はブラウン管に古いビデオカメラで映したような感じです。

でもそれが自然なのは人間の目がアナログだからです。

 

是非は別として、撮影者か局かは特定できませんが、「盛っている」

ことは明らかです。

あのような写真を「美しい」とか「美しく見えるはずだ」と思っている

ことが非常に残念です。

何かを主張したいのかもしれませんが、自然は何も主張しないのです。

それは見る人間が感じることなのではないでしょうか。

 

皆さんも旅行雑誌に載っている写真と同じものが見られるとは

思わないでくださいね。

がっかりすることになります。

コメント (2)
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