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ギリシャ棺以降の国名シリーズは方向性が定まらないというか、
ミステリだけではない「なにか」を作品に盛り込もうとしていた、ような気がします。
犯人捜しより、山火事の迫る屋敷内の人間ドラマのほうにインパクトがある、
というのも「ミステリ以外のなにかを加える」ことの効果のあらわれか。
その結果ミステリパートがイマイチになってしまったという皮肉な評価にも。
今回の表紙イラストはエラリーだけ。一緒に双子を描く、ってのは無理なんでしょう。
いっそ「スペイン岬」の表紙は、すっ裸のエラリーでどうっすか。
裸のエラリーの背後で腕組みしているヴェリー部長の絵づらって。
(話の中で裸になるのは被害者ですが)。BL好きな婦女子の方々にウケるような。
(シャム双子の中ではエラリーが裸でベッドに寝ている場面がありましたケド)。
旧創元文庫版の「スペイン岬」の表紙は、牛の顔の形になっているスペインの地図で、
そこはかとないユーモアがありました。
結局国名シリーズを終えたあと、営業用のハリウッド3部作を書き、
数年の沈黙をへて発表した「厄災の町」がミステリであってミステリだけではない作品、
それは国名シリーズ後半の「あがき」の結実、と言えるのでは。
その「厄災の町」はハヤカワ文庫から新訳版が出ました。
なんと「九尾の猫」も新訳されるそう。
思いもかけぬクイーンフィーバー。
後期クイーンのベスト3は「厄災の町」「九尾の猫」「十日間の不思議」だそうです。
異論はないですが、「ダブル・ダブル」「最後の一撃」「盤面の敵」も新訳で出してくれないかなあ。
ミステリだけではない「なにか」を作品に盛り込もうとしていた、ような気がします。
犯人捜しより、山火事の迫る屋敷内の人間ドラマのほうにインパクトがある、
というのも「ミステリ以外のなにかを加える」ことの効果のあらわれか。
その結果ミステリパートがイマイチになってしまったという皮肉な評価にも。
今回の表紙イラストはエラリーだけ。一緒に双子を描く、ってのは無理なんでしょう。
いっそ「スペイン岬」の表紙は、すっ裸のエラリーでどうっすか。
裸のエラリーの背後で腕組みしているヴェリー部長の絵づらって。
(話の中で裸になるのは被害者ですが)。BL好きな婦女子の方々にウケるような。
(シャム双子の中ではエラリーが裸でベッドに寝ている場面がありましたケド)。
旧創元文庫版の「スペイン岬」の表紙は、牛の顔の形になっているスペインの地図で、
そこはかとないユーモアがありました。
結局国名シリーズを終えたあと、営業用のハリウッド3部作を書き、
数年の沈黙をへて発表した「厄災の町」がミステリであってミステリだけではない作品、
それは国名シリーズ後半の「あがき」の結実、と言えるのでは。
その「厄災の町」はハヤカワ文庫から新訳版が出ました。
なんと「九尾の猫」も新訳されるそう。
思いもかけぬクイーンフィーバー。
後期クイーンのベスト3は「厄災の町」「九尾の猫」「十日間の不思議」だそうです。
異論はないですが、「ダブル・ダブル」「最後の一撃」「盤面の敵」も新訳で出してくれないかなあ。
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