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ウォリス家の殺人

2008年09月14日 | ミステリ
知られざる英国本格派、みたいな紹介で15年くらい前に
いまはなき現代教養文庫で出たディヴァインですが。
そのとき読んだ作品がちょっと思い出せないのは、作品のせいなのでしょうか。

ですが創元推理文庫から出はじめたディヴァインはいいですね。
「悪魔はすぐそこに」もそうでしたが、
自然な感じの会話とキャラクターたちがおりなす人間関係に端を発する謎が、
読んでいてすがすがしいんですね。
クイーンやカーの作り出す、不自然きわまりない大仰な謎は、
読んでいてはっと我にかえるとあまりに虚しい(ときも。基本的に大好きですけれど)。

教養文庫のときと違うのは訳者の腕と愛情ではないかと思います。
訳し直してくれないかな。

『ウォリス家の殺人』【D・M・ディヴァイン著 創元推理文庫】

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