ホームズの長編としては近代的な作りの作品ですが、それもそのはず、島田荘司の解説によると、従来はアイデアを提供しただけだと思われていたバートラム・フレッチャー・ロビンソンが、じつは自作をドイルに提供して改作させたということだそうです。
つまりロビンソンの作中探偵をホームズに置き換えて書き直したんです。ドイルが金に目がくらんだ結果?。それが幸か不幸かホームズもの長編では一番の人気作になりました。
作中の様々な伏線の張り方や展開がこのロビンソンの手になるものだとしたら、当時のミステリ作家としては只ならぬ才能と言うべきでは。犯人の暴露が早すぎるのが欠点としても、セルデンを追った夜に月を背景に立つ男を謎の男と思わせておいて、その男が次章でじつはホームズだったという展開は見事。
「バスカヴィル家の犬」のオリジナルを書いただけで急逝してしまったのは惜しかったですね。
【バスカヴィル家の犬 コナン・ドイル著 光文社文庫】
つまりロビンソンの作中探偵をホームズに置き換えて書き直したんです。ドイルが金に目がくらんだ結果?。それが幸か不幸かホームズもの長編では一番の人気作になりました。
作中の様々な伏線の張り方や展開がこのロビンソンの手になるものだとしたら、当時のミステリ作家としては只ならぬ才能と言うべきでは。犯人の暴露が早すぎるのが欠点としても、セルデンを追った夜に月を背景に立つ男を謎の男と思わせておいて、その男が次章でじつはホームズだったという展開は見事。
「バスカヴィル家の犬」のオリジナルを書いただけで急逝してしまったのは惜しかったですね。
【バスカヴィル家の犬 コナン・ドイル著 光文社文庫】
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