セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

花毛布(飾り毛布)

2010-10-10 | セカンドライフ
私が初めて花毛布(飾毛布とも)にお目にかかったのは、既に30年を超える昔。
商船三井客船「新さくら丸」と言う船だった。
グアム・サイパンニューイヤークルーズに乗船した時と記憶している。

部屋に入るといつも、毛布で作った飾り物がベッドの上に置いて有った。
色々な折り方が有る様で、折り紙の様に違う形が有って興味をそそった。

その後何度かのクルーズも有ったが商船三井客船の船しか記憶が無い。
10年前に「新さくら丸」さよならクルーズの時も部屋で見かけている。
作り方の講習会も有ったりして乗客を楽しませてくれたっけ。

船の楽しみの一つがこの花毛布だったので世界クルーズの時は、毎日写真に残そうと
楽しみにしていた。が乗船して見ると無い!

直ぐにクル―に聞いてみると、以前は全部のお部屋に花毛布は作ったけど
今はクル―(船員)の人数削減で一般の船室は折って居る時間が無いのだと。

その時はデラックス・スウィートルームには毎日サービスで届けていると言っていた。
しまった、後半親しくなったご夫妻に見せて頂けば良かった・・・・
折り紙風とは言え一枚一枚折るわけだからそう簡単ではないし、時間を要するので
エコノミーの部屋には無いのも理解できる。

「海」と言う船の会員紙があってそれをめくっていたら「花毛布」を研究している大学准教授の
話が載っていた。

三井商船客船の伝統のおもてなしの心らしい。
かつては青函連絡船の上級船室にも飾られていた。

既に100年以上継承されているらしい。日本では折り紙が文化が有るので、どなたかが考えて
始められたのだろうか?
それとも乗船客が毛布で折り紙の様に遊んだのが始まりなのだろうか?

船に限らず今では一流ホテルのスウィートルームでもまれにお目にかかれるらしいが
当然、私には縁の無い事で・・・・
しかし日本の伝統工芸の趣の有る花毛布どこかで継承して欲しい気分で一杯。

何れにしても、一般人の私にはお目にかかれる日は、機会は無いかも・・・。
昔は全室花毛布が乗客を待っていたのに・・・・・。


 

                   


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2 コメント

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コメント御礼 (aine)
2010-10-10 21:27:06
takt様有難うございます。
考えて見ると、クル―の皆さんもリストラがシビアに行われているそうで、
1人にかかる作業時間が多く殆ど労働時間に追われているそうです。

毛布で折り紙みたいにやっている場合じゃないよね~と納得は出来ます。ただ伝統文化は継続して欲しいと思っています。

スィートルームなんて僅かしかないから10分も要さないので、作業と言う程でも無いかもしれませんが、続けないと廃れてしまいそうです。

写真は数名の方のブログからお借りしました。
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花毛布 (takt)
2010-10-10 20:59:01
船の中では特別にスイートの部屋だけは花毛布があると聞いていました。でも見たことはありません。写真を写させていただけばよかったと後悔しています。この写真はどこで見つけられたのですか?
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