セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

熊野筆を求めに

2012-09-08 | セカンドライフ
日本中で熊野筆が知られたのは、多分サッカーのなでしこJAPANが世界一になり、ご褒美に国民栄誉賞を受賞した。その際にリクエストした物がお化粧に使う熊野筆のセットだった。
随分前から知っていたと言う友もいるけれど、私自身はいい加減な記憶で熊野と聞いてはいたけれど和歌山県の熊野と勘違いしていた。

以前に、千葉・稲毛の友達に近隣を案内して頂いた時、偶然にも入ったお店は小さな文房具屋さんだった。
色々奥様と会話するうちに、お習字道具の話しになり、何とこちらは筆づくりの職人さんの所とご縁があり普通の小売店には卸さない熊野筆を特別に売らせて頂いていると言う事を伺っていた。それ以来今度筆を買うなら絶対こちらで頂こうと楽しみにしていた。

漸く訪れる機会に恵まれ、電車が着くやいなや一番に飛び込んだ。今日はご主人が筆の細かい事を色々教えて下さった。
迷うことなく、一本買った。多分次回は白い筆を買う事になりそう。

半紙は純和紙の出雲書道用紙を試しに100枚買ってみた。自分なりに書き易いかどうか分からない。良過ぎても安過ぎてもしっくりこないものである。もし書き易かったら嬉しいがどんな物だろうか。

普通は墨をちゃんと摺って使うのが当たり前なんだけど、自宅で使うためにお薦めの墨汁も買った。
こんな買物は、心ワクワクする物で、直ぐにも使ってみたい。本当は墨も欲しいけど、今使っているので間に合わせる事にした。

書道具は、硯石、文鎮、水差し他いくらでも道具は有るが余り慌てっずに、少しずつ気に入った物を集めて見たいと思う。

本当は嬉しくて直ぐにでもっ帰って来たい所だけれど、友達とカラオケしようかとなり8時間フリーのカラオケに行った。ドリンクもフリーだし何で利益を得るのか客の方のが心配してしまう程安い。勿論歌も思いっ切り歌ったけど、お喋りも喫茶店の個室の様に利用し、4.5時間を楽しく過ごした。8時間どうぞと言われても、身がもちませんです。基本料金は勿論支払いましたが百円単位。

彼女もついにプール通いを始め、共通の趣味が増えて話題も盛り上がる事。高校生の時はテニス部だったのでそこそこの運動神経は有ると信じている。お互いに刺激し合って向上して行くのは楽しみなものである。

      
    熊野筆          墨汁          出雲和紙

【熊野筆の歴史】

熊野町は、四方を海抜500m前後の山々に囲まれた小さな高原盆地。広島、呉、東広島の三つの市に囲まれるように、南北に細長い形をしている。

人口は約26、000人を数え、その内1,500人が筆司という筆づくりの技術者。
また、認定試験に合格し、伝産法第24条8号により伝統工芸士に認定された、筆づくりの名人が19名。筆の原料となる動物の毛は、主に、ヤギ、馬、いたち、鹿、タヌキなどで、ほとんどを中国や北アメリカから輸入しています。筆の軸は、岡山県や島根県から仕入れており、台湾、韓国からも輸入。このように、熊野町には筆の原材料となるものは何一つ無い。なぜこの町に筆づくりが発達したのだろうか?

●18世紀末(江戸時代末期)ごろ、平地の少ない熊野村では、農業だけでは生活が苦しいため、農閑期を利用して、奈良地方から筆や墨を仕入れ、それを売りさばいていたことが、きっかけとなり、筆と熊野の結びつきが生まれた。

●今から約170年前になると、広島藩の工芸の推奨により、全国に筆、墨の販売先が広がり、本格的に筆づくりの技術習得を目指すことになった。
 その先駆者となったのが、当時筆づくりが進んでいた、奈良や兵庫県:有馬に派遣されたり、地元に招いた筆づくり職人に、技術を習った若い村人達だった。

●その後、村民の熱意と努力により筆づくりの技が根づき、明治5年に学校制度ができ、33年には義務教育が4年間になるなど、学校教育の中で筆が使われるようになり、生産量が大きく増加した。

第2次世界大戦後、習字教育の廃止により毛筆の生産量が落ち込んだ時期もあったが、昭和30年頃からは画筆や化粧筆の生産も始まり、昭和50年には広島県で始めて通商産業大臣により伝統的工芸品に指定を受た。現在では、毛筆、画筆、化粧筆のいずれも全国生産の80%以上を占めるまでに発展した。このように、熊野の筆づくりは、今もなお親から子供へ子供から孫へと引き継がれている

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2 コメント

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 (takinee)
2012-09-09 07:18:05
弘法筆を選ばずと言うけれどやはりいい筆を使いたいですよね。これから楽しみでしょう?
私も熊野筆のこと知りませんでした。そんな村があるのですね。良いことを知りました。

カラオケのお友達って・・・・・いいですね。
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コメント御礼 (aine)
2012-09-09 09:52:19
takinee様有難うございます。
私の場合は、熊野筆を使ってみたいという好奇心です(^^ゞ。

漸く自分で選ぶ一品と言うのに出会えた気がします。今迄はお仕着せの様な物でしたから。

未だ無事に続けられるようなら、文鎮も探して見たいです。
そんな作業が楽しいだけかな?奈良に行く事が有れば墨も・・・欲張りね(^O^)
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