セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

お心遣い

2013-06-06 | セカンドライフ
           歌舞伎座お土産

その方は、書道サークルのメンバー。何処かにお出かけすると、必ず?「ほんの気持ちよ、これなら気を遣わないでしょ?」と何度か色々下さる。その方のお気持ちを頂くのが嬉しい。確かに人様から頂いたりするのも差し上げるもの、難しい物だとは思いながら。

それだけど歌舞伎好きと分かる物を、今回は下さった。明らかに一目で分かる逸品。
私はその方をとても尊敬している。だってね二十歳頃西麻布の有名なお蕎麦屋さんにお嫁に来て60年も、ひたすらお店に立ち続けたんですって。「途中で嫌だな、やめたいななんて事は無かったの?」直ぐに質問をしたくなる私。「う~ん、それが一度も無いのよ。もう働くのが当り前だと思って嫁に来たから!(^^)!夜なんてね50人位の宴会を一人でこなしたりしたのよ!(^^)!」小柄だけど優しいお顔でにっこりおっしゃる。

82歳で退職をして、何かやりたい物がお習字だったって。サークルで楽しくて仕方が無いと。初めてお会いして3年が経つが、ちらっ覗くと几帳面に先生のお手本に忠実に書いている。性格の儘なのね。

私は60歳が定年退職だったので、遊ぶ事ばかり考えていたけれど、彼女は82歳になた時お譲さんが「お母さんもう止めたら?自分の時間(何か趣味)を楽しんだ方がいいわよ」と背中を押して下さったので、漸く仕事からは手を引いたって。

お譲さんとは毎月歌舞伎を楽しんでいるそうだけれど、本当に働き者なんでしょうが、お客様商売を60年以上一筋にされて来たので、とても他人の気持ちが分かる方なの。いつも優しく声をかけて下さる。何を話題をしたわけではないけれど、たまたま昨日席が隣りだったので、墨を磨りながら軽くお喋りをした。

その方のお人柄が思いが私の胸を打ち、何だか背筋がピンとした。真摯に身体を粉にして働いて来た方の会話は私に沢山栄養を下さった。ずっと心が温かかった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿