コラム(112):存亡の岐路に立つ民主党
不毛な質問は命取り
第190通常国会が始まりました。
7月の参議院議員選挙を控えての極めて注目される国会となりました。ここで、民主党が不毛な質問ばかりを繰り返し、国会を停滞させることになると、来る国政選挙で民主党は致命的な打撃を被ると予想されます。
政権批判だけでは・・・
今国会の前半のテーマは「予算」です。民主党はどのような対応をするのでしょうか。
年初からの中国株の下落は、日本だけでなく世界経済にも深刻な影響を与えかねません。
その中で、盤石な日本経済の構築は国民の安定した経済生活のみならず、世界経済の安定に欠かせないのです。それだけに、日本としては思い切った景気浮揚策を講じる必要があります。
このような時に、民主党が従来のように、政権の足を引っ張るだけの発言に終始した場合、経済を停滞させるばかりか、これから先、民主党には政権党のチャンスが巡ってきません。
民主党は何をしたいのか
統一会派の結成に踏み切った民主党と維新の党は4日に合同代議士会を開きました。維新の党の松野頼久代表は「出席者を見るとこれだけすごい数になった」と喜んでいますが、実態は両者とも弱体化が進み、方向性の違いも徐々に顕著になり、本質的には極めて脆弱な集団なのです。
また、市民団体SEALDsと連携すると言ってますが、SEALDsそのものにしっかりとした理念が無いため、同世代の共感を得るには心細いグループです。SEALDsは国民の支持は無く、組織力もないグループです。民主党が触手を伸ばしている理由は、「民主党はそれほど困っている」という証左にほかなりません。
さらに、共産党との選挙協力も、結局は共産党の「国民連合政府」構想自体が邪魔をして野党連合が組みづらくなっています。生活の党の小沢氏と共産党の接近が一層、国民の評判を落としているからです。
民主党が生きる道
民主党は現状のままでは本年夏以降の存続が危ぶまれます。
国民は、民主党政権時代の悪夢を昨日のように覚えています。政権党時代の失策を放置したまま、安倍政権憎しの感情で批判を繰り返す姿を冷ややかに見ているのです。
民主党の生きる道は、やはり、もう一度原点に戻り、国民にとって何が求められているのかを本気で考え、民主党独自の政策を真剣に検討し直すべきです。それができて初めて国民の支持を得ることができます。
民主党が新生するための最後のチャンスが今国会です。
岡田執行部の決意と行動による真価が問われていると思います。
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