コラム(49):自衛隊の活躍にマスコミは?野党は?
集中豪雨は関東北部から宮城県にかけて甚大な被害を持たらしました。政府の迅速な判断で自衛隊をはじめ、警察、消防、海上保安庁がすぐに救助活動を始めることができました。特に自衛隊は、陸上自衛隊から29部隊、海上自衛隊、航空自衛隊から各2部隊が投入されています【※1】【※2】【※3】。
【※1】茨城県:9月10日09:05災害派遣要請(孤立者の救助、ボートによる避難支援及び土嚢による水防活動等【常総市、結城市】)
※救助活動継続中 9月12日23:30現在 給水支援に係る追加の活動要請あり
陸上自衛隊21部隊【施設学校(勝田)、第1施設団(古河)、東部方面航空隊(立川)、第12ヘリコプター隊(相馬原、北宇都宮)、
第1空挺団(習志野)、第1飛行隊(立川)、航空学校(明野)、第1ヘリコプター団(木更津)、第1普通科連隊(練馬)、第32普通科連隊(大宮)等】
海上自衛隊 2部隊【第21航空群(館山)、第51航空隊(厚木)】
航空自衛隊 2部隊【百里救難隊(百里)、浜松救難隊(浜松)】
人員 約700名(延べ約1690名)、車両 約200両(延べ約550両)、ボート 約30隻(延べ約100隻)、航空機 17機(延べ74機)、
その他 LO人員約40名、LO車両約15両(延べ人員約130名、延べLO車両約50両)
※10日の人員約440名、車両約160両、ボート約45隻、航空機25機
※11日の人員約550名、車両約190両、ボート約25隻、航空機32機
※12日の人員約700名、車両約200両(水タンク車4両及び水トレーラー4両を含む)、ボート約30隻、航空機17機
※自衛隊による救助者(10日~)計2105名
(内訳 ボートによる救助者:1382名、ヘリによる救助者:732名) ※給水実績(12日~)合計2050リットル。
【※2】栃木県:9月11日09:00災害派遣要請(孤立者の救助【日光市】)、20:48撤収。
陸上自衛隊 3部隊【第12特科連隊(宇都宮)、第12ヘリコプター隊(相馬原)、第12偵察隊(相馬原)】
人員 約70名、車両 15両、航空機 5機、バイク 6台、その他LO人員2名、LO車両1両
【※3】宮城県:9月11日02:30災害派遣要請(孤立者の救助【大和町、渋井川】)、19:30撤収。
陸上自衛隊 5部隊【第6戦車大隊(大和)、第6偵察隊(大和)、第22普通科連隊(多賀城)、第6飛行隊(神町)、東北方面航空隊(霞目)】
人員 約190名、車両 40両、航空機 7機、ボート 37隻、その他LO人員25名、LO車両14両
※自衛隊の救助者数:54名
自衛隊に対するマスコミの視線
自衛隊の活動範囲を定める安保法制審議中の大災害であっただけに、自衛隊の活動ぶりが一層注目を集めることになりました。しかし、マスコミの報道姿勢を観察していると、彼らの自衛隊に対する視線に違和感を感じます。
彼らは、被災者の声ばかりを流し、救助隊の必死の活動をあまり報道していません。なぜか自衛隊の活躍を最小限に報道しようとしているように見えます。マスコミは自衛隊の救助活動を当然のことと思っているのかもしれません。
自衛隊機にマスコミ機は接近しすぎでは?
国民は自衛隊に感謝している
今回の大水害は、東日本大震災で被害にあった宮城県をも直撃しました。しかし、大震災時と違い、政府の迅速な危機管理対策と救助隊の手際のよい対応で「人災」になることを防いだのです。
この間、民主党や共産党は独自の災害対策本部を設置しましたが、災害対策に忙殺されている役人に被害状況を聞くだけで仕事の邪魔をしているだけです。東日本大震災で無用の混乱を招いて「人災」にしてしまったことを教訓にしていないのです。
また、日ごろから自衛隊を目の敵にしている彼らにとっては、今回の自衛隊の活躍を見て、「安保法制反対の妨げになる」としか思っていないのです。
彼らの思惑はともかく、今回の自衛隊をはじめ救助に当たった方々の活躍にただただ感謝の思いでいっぱいです。日没が過ぎてもヘリコプターを飛ばしたり、ボートを出して人命救助に取り組む姿には頭が下がります。
国民の生命を守ることを使命として活動している自衛隊をはじめとする救助隊の方々の姿、しっかりと胸にとどめたいと思います。
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