赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

国民民主党に期待する current topics(527)

2020-08-12 18:29:36 | 政治見解



current topics(527):国民民主党に期待する
 
党の合流協議では、憲法、消費税、コロナ対策などの政策の一致をめざそうとする国民民主党の玉木代表と、合流で党勢を拡大し政権奪取を急ぎたい立憲民主党の枝野代表との意識のずれが最後まで埋まらなかったようです。

政界事情に詳しい友人に背景にある事情の解説をお願いいたしました。



国民民主のなかで仕事をしたいと思っている人たちは合流に反対していました。
逆に自己保身の強い人たちは立憲に合流することで議員としての立場が守られると思っていました。

立憲の枝野氏は思い込みの激しい人です。
人は自分の信念に従って語り行動するのですが、信念の基盤がどこにあるのかはそれぞれです。
この人の場合は政権を担った時代の味がどうしても忘れられなくてその思いにかじりついています。
何としても政権が欲しいという信念で固まっているわけです。

一方、玉木氏は国民の幸せの為の政治をしたいという信念を持っています。
この信念は現在あちこちの自治体で市民のために頑張っている知事や市長たちと共通しています。

表向きにどんな言葉や行動をしても、その内にある信念が違えば簡単に見破られてしまいます。
今は昔と違い多くの国民は見抜いているのです。
その意味では共産党や立憲民主党が理屈を並べて政権批判しても、国民には信用されていないのです。
従って選挙が行われた場合の結果は自ずとわかるわけです。

ところで、野党の支持母体である連合の会長は、自分たちの利益につながる政党ならどこでもいいと考えています。
最近では国が積極的に賃金値上げを促している流れなので、
ひところに比べ野党に加担する理由が希薄になっています。
その意味では共産や立憲はあまり役に立たないと感じています。
ただ自民党の腐敗的な体質には批判的で、連合としては政治に対する期待というよりも、
政治は「賃上げの駆け引きの道具」と考えています。連合の信念とはこのようなものです。



いま日本に必要なのは、利権活動に励む政党でもなければ、組織や団体の利益代表でもなく、真実国民のことを考え、政策を提言実行する政党です。その片鱗を見せている国民民主が健全な野党になることを期待します。

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