金閣寺(三島由紀夫、水上勉)2冊で1時間弱 2012年05月19日 20時12分07秒 | 読書百遍 3000冊の蔵書の中から いずれも、実際にあった金閣寺の放火全焼事件をとりあげたものだ。作家の個性が比較できる意味ではおもしろい。三島は実に耽美的に捉えているのに対して、水上はいかにも人間的な泥臭さを全面にうちだしている。金閣寺は美の象徴ともいえるが、その美学の差が互いの文章に表れている。全く関係ないが、実は三島が割腹自殺をした後切り落とした首が、もう一人の楯の会のメンバーのそれと2つ並んで市ヶ谷駐屯地の最後に立てこもった . . . 本文を読む