レンズにプロテクトフィルターをつけている人も多いのかもしれないが、
昔写真教室をしていた時に、毛が付いているブロアで掃除をする人がいた。これは私から言えば
アウト。毛の部分で埃を払うと思い込んでいるのだが、1回目はまぁ良いとして、汚れをはらった
毛先を次には汚れたまま使うことになる。こういう単純なことがわからないのだ。
私は、毛のついていないブロアーの大きなものでぱふぱふしてから、水を少量つけてレンズ
クリーニングペーパーで軽く拭いて行くことを繰り返して、埃がなくなってから今度はレンズに
息をふっとかけてみる。これでふきむらがわかるので、また息を長めにかけて少しだけ力をいれて
てむらがなくなるまで、フジのレンズクリーニングペーパーでふいた。それでお終いなのだ。
個人としては、レンズにフィルターを付けることはしなかった。
どんなに良いフィルターがあったとしても、レンズの設計には含まれていないものをつけるというのは
余計なことだと思っていたので。
時たま、仕事が早く終わったりするとき、夕方の浜辺などで夕暮れを写したりすることはあったが、
潮風というのは、メカには天敵だ。台風一過の後に、ロケによく使う浜辺の駐車場によったのだが
潮風は実は黄色の濁ったような発色をするので、青空が汚くなる。なので、写すとき以外は
風に当たらないように自分が盾になっている事が多い。この時の空と波の具合が綺麗で
鳶(とんび)がいい位置に来たのでカメラを構えた瞬間に、一発波が来た。
そこは海面から7m位上にあるのに、それを越してきたのでR。一枚撮れたがカメラと共に
びしょびしょになった。周囲の人々が一応に言ったのは「カメラ大丈夫かぁ~」
いや、完全にアウトでした。EOS1HPと70ー210F2.8それとEOS1DPと24-35F2.8が
塩漬けになりました。(もちろん、真水でメンテをしましたが、仕事には使わない)
皮肉なことにというか、この一枚の写真を伸ばして飾っておいたら、プリントしてほしいという
依頼があり、元はとれたかも?(そんな訳ないけれどネ)
全部真水をつけながら掃除しました。そこ頃はニコンはAFに出遅れた上に、F4という機種
で防塵防水をうたってだしたのだが、湾岸戦争の時にF4は機能せずEOS1が動いたと
話題になったのでした。