レンタルスタジオを借りるまでもないけど、例えば有名人やタレント、大物の政治家などの撮影を
このスタジオで行っていた。タレント等は所属事務所からの依頼である。結構売れているのになんで私に
依頼が来るのかはわからなかったけど、だいたいが撮影に慣れている人達なので勝手にポージングができる
私はこのタレント達のキメ顔は没にさせてもらった。といっても36枚撮りのフィルム1本程度は写して置いたが
あとは、基本はストロボの空焚きで光るけれど、何も写つさないのだ。
100発ぐらい(つまり100コマ程度)で一旦メイク直しなどをしてもらい、今度はタレントのキメ顔には反応しない
もともとテンションを上げるのがタレントの仕事だけど、人工の顔はどこでも写しているはずだと思い、
ちょっとしたやりとりの中で魅せる自然な表情を逃さないように「あそれさっきとおんなじだ」とかいうと
えっと驚いた後に動くコンマ何秒の表情を写していった。
或いは、目にだけしかピントが合わない逆アオリ等を使った。アオリにはそうゆう事もできるのだが、
ひたすらピントの範囲を広げるのがアオリではないということだった。
ライテイングは、完全にカスタマイズしたが、4の5で逆アオリで絞りほぼ開放で写せるというのは、
撮影に慣れた人が楽だった、一応ポラ切り(といっても富士のインスタント)で事務所やら本人やらに
見せないといけないのだが、目元だけであとはアウトフォーカス、あるいは顔の形を細くするなどの細工も
した。この時はGX680のアオリでも対応可能なので、両方を使って写した。
逆アオリというのは、一時期テレビのCMでもはやったように人の顔だけにピントがあっているのに、
首から下はぼやけているというような方法である。
25年前からこういう方法などをどんどんと使っていたのであります。
続くかも