昭和の謎の事件であるが、たしか犯人とされた男性が、無実を訴え続けていて
逮捕から54年間獄中で過ごしていた死刑囚である。
この事件の数奇なことは、裁判所の見解が二転三転して結局は 獄中死を遂げたということ。
長い間 死刑を執行することもなく、半世紀をすごした末の死である。
もしも犯人でなければ さぞかし無念であろう。犯人だとしたら、これまた50年もの間
いつ執行されるのかという恐怖と闘いながら 生きてきたこととなる。
死刑は確定後 速やかに執行するべきと言われいるが、毎日死刑の恐怖を感じ続けることは
必要以上な苦痛を与えるという論拠である。
昭和30年代も あるいみ自白偏重主義であり袴田事件の元死刑囚は、警察の捏造により
人生の大半を失いかつ拘禁反応がとれないという無実が確定しても、そんな状態になる
明らかな証拠と本人が公判で事実を認めていれば 確定囚となるので、遺族感情や関係法令を
踏まえて 粛々と実行するべきであると思うのだが、死刑が残酷というならば、執行方法の
変更や、懲役300年などといった仮釈放のない刑罰を導入するべきだ。
昭和の初期に作られて未だに本格的な改正がない法律がたくさんある。それも踏まえて
しっかりとした法律を、時代にあった方法で改正が必要ならするべきだと思う