多分ニュートラルグレーだろう。これは、コダックなどが出していたニュートラルグレーの
標準反射板で大体このような色のものだ。
パソコンの見え方で違いが在るかもしれないが、反射光式の露出計の基準となる18%の反射率が
この色となる。例えばペンタの67版の露出計というのは、全面平均測光という一番原始的な、
しかし、逆に言えば様々なパターン測光のような、自動補正が無いので、この反射板を計ることで
その場の露出が判るということである。(入射光色露出計と同じ値を示すのだ)
おんぼろスタジオでは、背景紙は紙と布を使っていて、紙バックでこの色を背景に人物を撮影した場合は
背景を2と1/3程度、明るくすると、背景は白く写るし2と1/3暗くすれば、背景は黒くなるのである。
白飛ばしの場合は、合計4灯のストロボを、均一にあてる為に白いレフ(一枚の白い発砲スチロール
120×180cmのものを真ん中から切れ目を入れて、自立するようにしておく)これを左右2枚にわけて
そこにストロボを反射(デフュース)させる訳である。黒にしたい時は黒いレフで背景に光が行かないように
カットする。レフ板の素材だが、東急ハンズで1枚千数百円で買えたので正式な素材がわからない
また、グリッドライト(ストロボヘッドにおわん型の器具をつけ、上下左右は可動式の板があるもので
そこに蜂の巣状のものを取り付ける)をあてることで、模様が作れたり、或いは、天井に取り付けてある
バンクライト(スカイとオーバーハング気味のスカイの2種類)これの向きを変えることで、
上は明るく下は暗いグラデーションも作れるので、様々なライティングの手法を用れば
色んなパターンが作れるのである。白い背景だから白く写るのだと思っている方は残念賞である。
アーチストや芸能人あるいは著名人の撮影は、色々とライトを工夫するのだが、タレント名鑑などに
載せる為の撮影などは、大体が白か黒の背景で行っていた。或いは、緑とかピンク、赤等の
指定がある時はライトのフィルタリングでは面倒なので堀内カラーでグラペを使った。
布の背景は、型物など多くの人間がバックを踏む時などに使用した。これは、柄やぼかしが予め
描いてあるもので、アメリカでよく使う茶色をベースにしたものなどは自分的には好みだった。
この布バックは1本20万もするのである。多分15万は業者の利益だろうなぁ~と思いながらも
毎年買っていたので、たまーーに、今で言えばアウトレット品をくれたけど。
まぁ色んな意味でお金が出て行くのである。
続くかも