僕のおんぼろスタジオは 左右の幅がギリギリだった。そのためにバックライト(背景を照らすライト)は
C社のスレーブ式のものを使っていた。ところが、これが 何気に大きさが長いので、光をあてたい
位置にするとっどうしても画角に入るので、悩んでいた。引きがあるために少し長めのレンズを使い
そうすると画角が多少狭くなるのでなんとか逃げていたが、4枚のライトカッターを使うとどうしても
制約ができる。それで 思い切って分解してみた。ライト部分とライトカッターはそのままで
、コンデンサー等を縦にしてシャチホコがたにした。これで長さは半分くらいになったので自由度が
増した。C社の営業の人とは、仲がよく近隣に来た時などは必ず立ち寄ってくれていたので、
「実はこういうふうに改造したよ」と何気に自慢した。この営業の人はよく「僕は嶌田さんは努力する
と思っているので」などとヨイショしてくれるのだった。「おんぼろスタジオにはあの御社のストロボは
長くて邪魔なんで・・」とそんなやり取りがあったと思う。「発光部だけでも小さいといいのにね」
こんなやり取りがあった翌年IPPFという一応プロ向けの写真機材ショーがあって、C社のブースを
みたら 発光部だけの丸くて小型のストロボ発光部が参考出品されていた。
C社の関東甲信越部長も知り合いで、もちろん営業君もそう。「あーパクリだー」とやんわりと
言ってみた。ただこちらの商品はストロボ電源部からの太いケーブルがついていた。
ただ、参考出品のまま商品化されなかったところを見ると需要がなかったのだと思う。
それと単体には太すぎるケーブル スレーブがない等もマイナス要因かと思った。
ついでにいえば 乳白色のディフュザーがついていたが、ここは何も付けないで使う人の
自由にしてなおかつ電源は ACタイプにしたほうが良かったような気がする
遠い昔のちょっとした出来事でした