新 カメラマンボウ
報道カメラマンというと聴こえは良いかもしれないが、現場はいつも修羅場で場所の取り合い、
記者の叫び声など怒号に包まれることが多かった。
なので「一番態度が悪いのは 報道陣じゃん」と思った。しかも皆腕力勝負的なことがあり
55kgしかない私には向いていない職場であることを自覚した。
イメージカットは 比較的取り上げてもらえたが、それだけで良いのでは?とも思った。
それと 報道機材課から報道関係車以外には非売品であるF3Pを買いプロスト(プロ用ストラップ)も
もらった。仕事としてではなくてという思いがあり 実はこれらをカメラ雑誌でみるとただの物が3万円とかで
売買されていた。ストラップに3万円!!横流ししたら、いい商売になるなぁと思ったけれど、もちろんそれは
しなかったけれど・・・。小遣い稼ぎに売る人もいるみたいで、売買されていたようだ。
そういう訳で カメラのストラップを見れば、プロか否かがわかるのです。雑誌系のカメラマンはプロストでは
ない人もいたけれど。当時は、単レンズが主体なので、焦点距離が短いものと長いレンズの2台もちが原則で
それと ストロボには実ははやりがあることを知った。グリップタイプのストロボの発光部をレンズの光軸と
合わせるのが当時のスタイルでこれは、ストロボの影を横に逃して置くというの手法らしい。
今のデジカメ時代は、ストロボの発光部を天井に向けてバウンスさせる一方で白い反射板も付けて、置くのが
はやりのようだ。それはともかくとして、ストロボ付きのカメラ2台と電源をぶら下げると、結構ながさばりと
時間が経つと重さも気になる。F3は必ずモータドライブが付いているので1台で単3電池8本×2となる。
F3がどういうカメラかを知っている人は、中年位だと思うけれど。
面白い部分もあったが、私には不向きだと悟り、名刺ができた頃にやめることにした。多分そのまま大学を
卒業すれば 即戦力の写真部員として雇ってくれるつもりだったみたいだけれど。