年の差婚をした芸能人の奥さんが夫に先立たれた現在の心境をテレビで語っていた。
この言葉の意味が私にはすごく理解できた。私は、愛犬が召された時に愛猫が召された時に何度も
同じことを思った。愛おしいものがいなくなっても、世界は変わらず時間も変わらないというのは、
当たり前のことなのだが、幾ら大きな悲しみを抱えていてもも日常は変わらないことがとても残酷なことのように
思えたのである。
動物だから人間よりも寿命は短いかもしれない。そんなことは百も承知であるが、例えば18年という歳月を
共に暮らせば家族と同じなのである。
「我がいとしの動物達」というところの書いていない愛犬との別れがあった。
実はこの別れの後に後にPTSDといわれる位におちこんでしまったことがあり、それでも毎日撮影がある為に
プロとして悟られまいとしたのだが、涙がハッセルのファインダーに流れ落ちてしまった。
クライアントは知り合いと言えるほどの撮影数を共にしてきた人で、撮影が終わった後に
「何かあったの?」と小声で聞かれてしまった。気心知れた人なので異変に気がついてくれたのだと思うが
これではプロ失格だなぁー、いや失格でもいいから少しでも傍にいてあげたいと思ったものだ。
日常は本当に酷だ!私も同じように思った。