建築寫眞は 好きな分野なので、デジタル時代の今の建築寫眞は仕事人の写真ではないと
断言しちゃう。ネットでみても ほとんどがデジ一眼で撮影するようだ。
今でも シノゴカメラが100万円で買えるのに、使わないとうか使い方を
知らないようだ。200万の最低投資があればできるのにと思う次第。
もう、縁がないので書いてしまえば、一回の撮影で大体10万~40万円の収入が
あるので、回収は早いはず。フォトグラファー時代に、専属契約を結んでいた会社
小田急、安藤 三井住友林業、江の島電鉄、清水等でこれは多分大手であり、
2次大手というのを含めれば数十社となる。
撮影は全てシノゴカメラを使っていた。何度か書いたけど、私はもちろん最初は
シノゴの使い方がわからなかった。でもって、仕事を受けてから慌ててシノゴを
揃えてそれが撮影日の前々日で、前日に道路一本を隔てた8階建てのビルを下見した。
内心ドキドキで撮影したのだった。新築のビルに一番乗り~みたいな感じだった
慣れた来た頃と比べれば、最初の頃の撮影は未熟だったけど、基本的には個的作業
なので、また技術が大きく関係するので、私にしかできない撮影方法にたどり着いた。
これは一枚のフィルムに多重露光をする(10回以上)方法で、今書いておこうと
思ったら、ややこしすぎてうまく書けない。シノゴのフィルムホルダーは1個に
表裏の2枚しか撮影できない。寫眞を辞めるときにニューオータニの寫眞室に、
シノゴカメラとかレンズとかホルダーを買ってもらったけど、フィルムホルダー
だけで50枚以上個人で持っていた人はいなかったらしい。
ひとつだけ困るのは 長雨の後の晴天。掛け持ちしているので一都5県をまとめて
撮影する羽目になること。アシスタント君に運転を任せて、車を降りたらまさに
走りながら現場にに行く。大手の場合は、道路占有許可をとってくれたりもした。
規制線には警備員が立ち、車も人も一定時間通れなくして撮影。
こういいう建物は有名な建築家がデザインしたものだったりするので、納品した
寫眞を見て建築家が紹介してくれたりもした。
今考えると まず体力的に無理、しかも営業はできないし(不得手なので)
建築寫眞だけならば 右手の麻痺でもできたかもしれないとも思うが、まぁ
自分で決めた事なので仕方がない。やめた今だから言えるけど、粗利は9割位
あった。カメラや機材の減価償却とかアシスタント君に払う給料を入れても
10万1カットだから8万は純利となるので おいしい仕事ではある。
今は携帯のカメラしか使わないので、このギャップがすごいけど、近所の
病院の撮影をしてフォトショで電線類を消してプリントしてあげたら
「うわー綺麗、どこから写したの」と言われた。フォトショの修正のコツは
ファイルサイズを大きくして、電線などを消していく。そして元のサイズに
戻すだけ~。免許の寫眞も自分で写せば良かったぁ~。人間の場合顔写真も
画像解像度を上げて 基本的には ほうれい線 喉ぼとけ、眉間の皺、目じりの
くま、皺 を修正したかしないか程度にすると、5歳は若返る。あとは鼻筋に白い
ラインをゆるーく引けば 鼻が高く見える。自撮りの自分の顔で試してみて
ください。