写真といっても実際はかなりの分野に細分化されている。
写真家というと、なんとなく「風景」とか「アート的な」「ファッション」の写真を写す人を想像するような気がする。
写真家となれば、そういう専門分野で仕事ができてそれは実に羨ましいのだ。
例えば機材だけをとっても、特化した機材だけを用意すればよい。
私のような雑用的に何でも写しちゃうというパターンは一番投資が必要でありそういう意味では
設備投資が数千万になってしまう。
風景写真家には「業務用大型ストロボ」はとりあえず必要ない。業務用ストロボというのは利用者が限られている
だから一式を揃えると数百万かかるし、これもピンきりであり仕事の規模に合わせると買い増ししていく必要が
あるのだ。よく冗談で「農業と同じで設備投資がかかり儲けが少ない」といったものだ。
ところでプロというのは実はあいまいな定義であるという人もいるが、写真の職能団体である
JPAやAPAなどに所属しているというのが、ある意味写真のプロなのである。
私は今は辞めたが、そして勿論このブログやツイッターで使っているHNではないが、どちらにも加入していた。
その他にも日本レーシング写真とか日本舞台写真家なんたらというさまざまな団体がある。
クライアントが「この人大丈夫かな」なんて思ったら、JPAやAPAの名簿に名前があるかどうかを
調べてみるのも良いかもしれない。
ところで、写真家がテレビに出るときはなんかいかにも・・・なポケットがやたら付いた格好ででてくるのが
おおいのだが、そういう面で私は白川義員(世界で公認された風景写真家100人?のうちの一人)さんが
ちゃんとしたスーツで取材に応じているのをみていて(NHKの取材にでくわした)
「ああ、これが社会の流儀だ」と思ったことがあり、私も雑誌などの取材に応じる時は一応スーツを着るように
したのだった。
写真を大事するという意味では、とても大切な流儀だと思うのだった。
今も戦場カメラマンなんていう奴がカメラマンベストでテレビに出ているが私かすれば、非礼だと思う。