建築写真が使われている広告をみた。
そもそも、数千万円の物件を売るのに、自社のしろうと撮影だとかっていうのは私は合点がいかない
建築写真を専門にしているプロも多いはずなのに、完成している物件でもCGで書き起こしたりしている。
私は写真から離れて久しいので、今の写真の機材がどうなっているのかはわからないのだが
少なくとも今でもジナーのシノゴは販売されているようだ(だいたい100万円と安め)
100万が安めだという意味は、デジタル一眼レフのボディだけで80万もするものがあったと思うのだが
かなり高度なアオリが使えるということを考えれば安いという意味です。
もちろんジナーの価格も本体だけなので、レンズ等は別だから、200万くらいはかかると思うが
専門職にとっては、充分に償却できる価格のはず。
最近の傾向を見ていると、広角レンズを使ってというパターンが多い。それ自体はまぁ問題ではない
事なのだ、なぜなら広角レンズというのは水平方向で使う限り、縦の線が歪みにくいからで、
縦の線が歪んでいない場合は人間は違和感を感じにくいのだ。
私が今日見た広告の写真は、白熱灯(タングステンライト)や、蛍光灯、外光、等がしっかりと
色の補正をしてある事と、照明の意味を(照らす範囲や間隔などをきちんと証明している)、
あとは、図面をみなくても、部屋の構成が写真から伝わるような絶妙なアングルが、仕事人の
仕事だとはっきりわかるという点だろう。