法律から言えば死刑が確定してから3か月以内に執行しなければならないと
定められている。なのに、100人以上の未執行囚がいる。
袴田事件のように死刑囚から逆転無罪となった例もあるので、99人取り逃がしても
ひとりの冤罪を生むことは避けるべきという概念がある。
彼らは国費で生活している。国費で生活といえば生活保護も同じだ。
何かというと生活保護を受給している事を悪く言う人がいる。実際に、タレントの母が
生活保護だったと話題になった。それと貧困ビジネスが多くなっていて、
居住スペースが畳一畳なんて場合もある。なのに生保の入金日等にこういうところで
生活している人は通帳をとられているので、自分のお金は使えない。
でも多少の自由があるしホームレスよりも良いという人もいる。線引きが難しい
のだ。毒入りカレーで死刑が確定している林ますみも、生活保護を受けていた。
個人的には 決定打がないまま死刑が確定している珍しい例だ。そして直感でいえば
限りなく黒に近い白だと思う。死刑囚で確定したら粛々と励行しなければ、犯罪の抑止
にはつながらないと覆う。なぜ3か月以内になのかと言えば犯罪者だとしても、
毎朝自分の執行が、つまり名前が呼ばれるのではないかという恐怖におびえて過ごす
状態は、人権違反だからだそうだ。
加賀乙彦という作家が書いているが、独房の中で毎日自分の死を考えていてそれが
数年にもなると、死から逃れたいという思いが高じて、実に緻密な冤罪論を作り
あげるそうだ。こういう状態が続くならば、アムスティインターナショナルからも
指摘されたように死刑を廃止するか 確定したら徹底的に執行するべきであると
思う次第だ