
★サンリツ服部美術館 サイト
『茶入 もう一つの美術史』 特別出品 本阿弥光悦作 国宝 「白楽茶碗 銘 不二山」
*好評につき延長 ※2015年1月31日(土)まで 12/23-1/2は年末年始の休館
1年ぶりの諏訪訪問。
前回の雪道を歩いた印象が強く残っていて、
道中、信濃境あたりでホームの雪を見たドキドキ。
駅前に降り立ち、道路に雪がなかったので、とてもホッとした。
入り口で第6回の茶道文化検定の合格証を提示。
一瞬、拒否られそうになったので、
「前日、第7回の結果が出ましたが、第6回は年内は有効と聞いてます!」
と主張し、100円割引。
さて、今回は茶入が主役。
もう6年までになるけど、茶入展を見たし、
他の展覧会で買った図録もあるので、
今回はそれを眺めて「予習」。 もちろん、過去blogも読んだ
だから、紹鴎茄子、木津屋肩衝は絶対あるだろうなぁ。。。
あった、あった
ワー。いつにも増して、付属品が多い。
てか、付属品の方が多い。
仕服、挽家はもちろん、添えられた書状まで。
ん?4通も。
紹鴎から辻玄斎に宛てた書状。
船越伊予守の書状、、、ここはまでは記憶がある。
小堀佐馬助の書状は初めて、かなぁ。
鍋島帯刀から松平大和守へ宛てた覚書?
ここに3通の書状を含めた付属物リストがずらっと挙げられている。
つまり、1679年の時点ですでにこれだけのものを従えていることがわかる。
す、すごい。
由緒とはこうしてできるのか。
唐物肩衝の「筑紫」、瀬戸肩衝「林」。林は去年も見た。
そして、木津屋肩衝。
何度も見たけど、唐物茶入の「木津屋」(個人蔵)を写したものだと今回初めて知って、
軽くショックを受けた。
お盆は立派だし、仕服も9枚あるし。
木型まであったなんて。
瀬戸は茶道文化検定の道具編でも苦労した。
変遷というか分類が今ひとつ覚えられない。
古瀬戸はともかく春慶、金華山、破風、後窯。
どれがどれだけわからない。
この辺りを丁寧に解説しながら展示してあるのが、有り難い。
さすが、検定割引が効く美術館!
春慶文琳、増鏡、此里、土筆、仁清の茶入、、、
あれ?記憶にあるゾ。
と思ったら、昨年に続いての展示。
ただ、昨年は裂地が主役だったから、その引き立て役?っぽく展示されていた。
でも、でも、、、昨年とリンクするのは何故?
購入した図録でナットク。
この展覧会は
2012年の「箱は語る 茶の湯情報学ことはじめ」
2013年の「名物裂を探る 織り込まれた歴史と美」
を踏まえた上での「茶入 もう一つの美術史」だった。
この3つの展覧会を総合した図録をこのたび刊行したとのこと。
だから、去年をリンクするのかぁ。
前回のblogを読んでもよくわかる。
仕服が全部展示されていてよかったぁ。
図録にも掲載されていてよかったぁ。
「箱は語る」は都合がつかなくて、行けなかった。
今思うと悔やまれる。
それはそうと今回の個人的なヒットは姥瓜という瀬戸正意茶入。
おもしろい形。
真ん中の独立ケースは
紹鴎棗(不昧公所持)、伯庵茶碗、そして光悦の楽茶碗「不二山」。
「不二山」は門外不出の国宝。ここに来ないと拝見できない逸品だけに、
何度見ても飽きない茶碗。
ちなみに、茶室のところも今回は棗。
今回は茶入と仕服が同時に楽しめ、しかも図録も出ていたので、
帰り道にじっくり復習もできた。
ふと、「年明けも行っちゃおうかなぁ」なんて気持ちがムクムク。
(そうすると、あとの青春18きっぷ1回分をとっておかなくちゃならないので、
やっぱり無理?)
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★サンリツ服部美術館バックナンバーリスト
2013年12月 『名物裂を探る 織り込まれた歴史と美』→こちら
2013年7月 『渡来の茶道具 唐物・高麗物・南蛮物』→こちら
2012年3月『桃山・江戸時代の茶陶-和物と海外陶磁の競演』→こちら
2011年9月『江戸時代の絵画と茶~ゆかりの人々からたどる江戸の「現代アート」』→こちら
2010年10月『茶の湯の名品』→こちら
2010年1月『茶道具取り合わせ 茶の湯の春』→こちら
2009年12月『名碗のかたち』→こちら
2008年8月『茶入の美 -小壺が「茶入」になるとき』→こちら
2008年1月『「床(とこ)」に咲く美 花入と掛物 荘厳から侘びへ』→こちら
2007年8月『茶の湯とやきもの -器が「茶道具」になるとき-』→こちら
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