実は今回の旅の目的はずばり「北斎」。
先月観た映画『HOKUSAI』がよかったので、→こちら
「小布施に行きたいなぁ」と思っちゃったのだ。
日帰りは無理。
新幹線に乗るのはもったいない。
となると、秋パスかぁ。でも、秋はたぶん3日間の休みは取れない~と思考が行き詰まりかけた時、
ふと「そうだ、夏の青春18きっぷを2回分使えばいいじゃないか」と発想したワケ。
それが神戸の帰省中。で、行きは青春18だったけど、帰りは新幹線(EX割引)に変更。
で、2泊3日にして、真ん中の日に小布施をゆっくり観光することにした。
で、早起きして須坂駅に向かう道すがらに朝食(お焼き)を調達し、駅のホームでもぐもぐタイム。
須坂から小布施までは長野電鉄で2駅、240円。
8時半すぎには小布施駅に到着。
駅から数百メートル歩いたところで突然、雨がポツリ。
慌てて近くにあった自動車整備工場の軒先に走り込み、すぐにレインコートを着込む。
同時にザーっと降りだした。まさに間一髪セーフ!な状況だった。
とても激しい通り雨だったけど、風がさほど吹いていなかったので、横殴りに濡れることなく
荷物もショルダーバッグだけだったのでレインコートを上から着て、防水ばっちり。
降りしきる雨の中をてくてく歩いていて、岩松院に向かった。
30分足らずで到着。
ここの目玉は天井画。
葛飾北斎筆 八方睨み鳳凰図
北斎が88歳から89歳にかけて描いたという。
境内は写真撮影禁止なので、画像は掲載できないけど、迫力が半端なくてすごく感動した。
さすがに参拝客も少なく、じっくりゆっくり鑑賞できた。
これを鑑賞するためのが今回の旅の目的。はるばる来た甲斐あった。
天井画を堪能した後は、お庭に面した和室でしばしボーーーーッとしていた。
すると、住職さんから「女性が雨の庭を眺めて佇む後ろ姿ってのも、いいもんですねぇ」と声をかけられ、めちゃ照れた。
それにしても、この庭の池を見て小林一茶が「痩せガエル負けるな一茶これにあり」を詠んだとか
戦国武将の福島正則の菩提寺とか、由緒がすごすぎるお寺。
駅からちょっと離れていたけど、行く価値あるわぁと思いつつ、外へ出ると雨は既に上がっていた。
帰りの山門で前日、篠ノ井線で乗り合わせたご夫婦とすれ違った。(声かけなかったけど)
やっぱりなぁ。レンタカーして巡っているのかな。
こちらはまたてくてく歩いて、中心部に近い北斎館へ。
こちらも見学客はそこそこいたけれど、空いている方だと思う。
夏だし妖怪をテーマにした企画展も開かれていて、それも楽しかった。
屋台天井絵は4年前に、あべのハルカスで開催された『北斎』展でも観た。→こちら
やはり素晴らしい。それに屋台の再現もあって(屋台の天井絵は複製、真筆は手前に展示されていた)
実際の雰囲気も味わえた。
真筆↓
北斎作品を鑑賞していると、元気をもらえるから好き。
ただ、グッズ売り場では食指が動かず、購入はパスした。
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