「声に出して笑える日本語」 立川 談四楼 著 光文社 知恵の森 文庫 2009年
なぜ風が吹くと桶屋が儲かるか?
「風が吹くと、昔の道路は舗装されてませんから、埃(ほこ)りが立ちますね。
この埃りが目に入り、目を患う人が増えます。
人は目を患うと外出がままならなくなります。
しかし、人はどんな状況下にあっても娯楽を求めるものです。
で、屋内の娯楽に関心を向け、唄などを中心とした邦楽に親しむわけです。
邦楽には三味線が欠かせませんね。
その三味線の需要がグングン伸びます。
三味線の皮は何でできているかご存知ですよね。
そう、猫です。
三味線の需要が増えるということは、猫の需要が増えるということです。
世の中から猫が姿を消します。
猫がいなくなるとどうなりますか。
そう、鼠(ねずみ)が増えるんです。
その増えた鼠が桶を齧(かじ)るんです。
で、新しい桶を売ったり、齧られた桶を修理したりで桶屋が儲かる、というわけなんです。」
なぜ風が吹くと桶屋が儲かるか?
「風が吹くと、昔の道路は舗装されてませんから、埃(ほこ)りが立ちますね。
この埃りが目に入り、目を患う人が増えます。
人は目を患うと外出がままならなくなります。
しかし、人はどんな状況下にあっても娯楽を求めるものです。
で、屋内の娯楽に関心を向け、唄などを中心とした邦楽に親しむわけです。
邦楽には三味線が欠かせませんね。
その三味線の需要がグングン伸びます。
三味線の皮は何でできているかご存知ですよね。
そう、猫です。
三味線の需要が増えるということは、猫の需要が増えるということです。
世の中から猫が姿を消します。
猫がいなくなるとどうなりますか。
そう、鼠(ねずみ)が増えるんです。
その増えた鼠が桶を齧(かじ)るんです。
で、新しい桶を売ったり、齧られた桶を修理したりで桶屋が儲かる、というわけなんです。」