なおみさんは「弱いから強くなろうとする」と語る松岡修造さん

昨日（9月10日）の報道ステーションで、松岡修造さんが、全米オープンで日本人初の優勝という快挙を為した大坂なおみさんへのインタビューとその解説を行っていた。その中で、「なおみさんはセリーナのテニスより強かった。だから勝った」、「なおみさんは弱いんだ。だから強くなろうとするから、強いんだ」となおみさんの芯の強さを力強く語っていた。

相手のセリーナさんは、悔しさのあまり、審判のジャッジにクレームを言い、さらにラケットを投げつけるなどの行為に、ペナルティーを取られた。そして、観衆の多くがセリーナさんの応援であったので、会場はブーイングの嵐だった。
この環境の中、セリーナさんが審判に激しく抗議した場面で、なおみさんは後ろを向き、プレーに戻る時も冷静さを保ち続けた。なおみさんはその時の心境について「次のプレーに集中しなければと思っていた。圧倒されないように。セリーナや観客を目にしたら冷静にできなくなる。だから壁だけを見て集中しようとしていた」と語った。松岡さんは（弱い）自分に勝つことができたと評した。

松岡さんは墨字で、「夢」「正夢」と書いた書を表示しながら、なおみさんの夢がかなった。また、「我慢」（書）ができるように成長したことを称えた。

自ら世界で活躍した松岡さんだからこそ、タイムリーになおみさんの力を信じ、的確な行動の分析・評価ができたのだと感心させられた。

私見になるが、最近の報道ステーションは、特に政治に関する報道への鋭い突込みがなくなり、個人的には落胆していた。かつては時間があれば報道ステーションを見ていたが、積極的にチャンネル５に合わせなくなってきた。
リポーターとしての松岡修造さんは、少々演出オーバーなところもあるが、中身については非常に的を得ているところが多い。松岡さんが出演している間は、その部分はかろうじて見ることができるかなと思っている。