標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

雨あがりの里芋の葉にのる水玉。「ロータス効果」という。他の草木にも見られる水滴は?

2018-09-15 19:07:54 | 日記
午前中から昼過ぎまで、雨模様だった。15時ごろになりようやく雨が止んできた。降ったりやんだりであったが、一時は強く降っていた。畑に登る坂道は、雨水が流れたのであろう、土が削られて小石の粒々が露出しているところもあった。先日、土をならし階段状にして歩きやすくしていたのだが、段差に再び土がたまり、斜面になっているところもあった。また、削り補修しなければならない。

畑に上がると、一番近くにはだいぶ大きく育った里芋の茎と葉が眼に入る。期待したとおり、葉っぱの上には、水玉(水滴)があった。幼いころから里芋の水玉に興味があった。しばらくじっと見た後、葉をゆすり水玉が転げ落ちるのを見るのが好きだった。昔から表面張力という言葉は知っていて、里芋の水玉ができることをいうのかと思っていた。

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里芋の葉に載っている大小の水玉。

しかし、今日あらためて調べたところ、蓮や里芋の葉にできる水玉は「ロータス効果」といい、植物の自浄性を表す作用とのこと。ロータスは英語で蓮だ。蓮は泥の多い池などを好む。表面の小さな粒々の構造とワックス作用のある化学特性により、表面が濡れないとのこと。葉の表面についた水は、水銀のように丸まって(表面張力)、水滴となり泥などの異物を絡めとり転がり落ちる。これにより綺麗さを保つという。
畑や庭の草花をみると、水滴のついていない草花が多かった。しかし、幾つかの種類で、水滴がついている葉を見ることができた。光の具合で白い花が咲いているようにも見えた。


三つ葉にも水滴が見られた。


雑草(オヒシバ?)の葉にも水滴となっている。


雪柳の葉にも、小さな粒が見える。


萩の葉にも花とは異なる透明な水滴がついていた。


これは、ロウバイだが、黄緑色の新芽の葉には、水滴が見られる。濃い緑の古い葉には水滴は見られなかった。

果たしてこれらも、「ロータス効果」かどうか分からないが、水滴がついていることは間違いなかった。
ナノテクノロジーの分野では、ロータス効果を応用し、塗料、布、屋根の表面を加工し、表面の乾燥を保つようにしているという。

私はロータスと聞くと、MS-DOS時代のコンピュータソフトで表計算「ロータス1-2-3」を思い浮かべてしまう。今は、このソフトは販売していない。表計算ソフトといえば、エクセルになってしまった。

ソフトはロータスからエクセルに代わってしまったように、古いものは消えていくが、「ロータス効果」は自然が教えてくれたもので失われない。素晴らしい自浄の仕組みだ。それを人間が、ナノテクノロジーを駆使して応用している。このように時を経ても、自然が教えてくれるものは、多々あるのではないかと思う。
コメント
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