標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

小学校は中止したのに運動会を決行した保育園。リスク管理に欠けるのでは?

2018-09-29 19:48:23 | 日記
もともと29日は、次男の孫たち(小学校と保育園)の運動会で、小学校と保育園が同日開催だった。台風の接近と梅雨前線の影響で29日は雨の予報が数日前から出ていた。県立の小学校は、早々と昨日のうちに順延を決めた。一方、市立の保育園は、今日の朝7時に判断するということだった。

朝から、小雨模様。中止かと思っていたら、lineで孫たちの母親から連絡が入った。保育園の運動会は決行するとのこと。霧雨程度の雨だ。てっきり中止だと思っていたので、慌てて準備し、車で出かけた。

私は、運転しながら独り言のようにつぶやいでいた。小学校が前日に延期を決めているのに、何故、保育園は行うのだろうか。保育所は市立だ。市の認識が甘い。大人ならいざ知らず、子供たちが雨の中で競技するとは? 急に寒くなり、温度の高低差が大きい日々になってきている。早や、インフルエンザ―も出てきている。子供の安全、健康のことを第一にすれば、中止という判断の方がふさわしい。

つぶやきを聞いていた妻は、「きっと大人たちの都合で判断したのよ」と言い、「順延になると親が、予備日に休めないなどの都合が優先した。先生たちも始めてしまえば、途中で中止にしても良いと思っているのではないの? 特に年長さんの親は最後なのでどうしても見たい・参加したいと思う」と続けた。
妻は3人の子供を育てた、母親ならではの助言だ。一理ある。

そういえば、かつて私も体育祭を主催する側のメンバーの時があった。その頃、今ほど天気予報の精度が良くなかったこともあり、当日の朝判断するしかなかった。当時の担当者は、朝雨模様でもよほど大ぶりでなければ、「やろう!」。「午前中だけでも頑張ってやってしまえばいい」と判断していた。参加者のことをあまり考慮しない判断だった。
しかし、今回小学校でさえ前日に、順延を判断しているのに、保育園が決行したというのは、私にはどうしても納得できない。

こんな思いを抱きながら、保育園の園庭での運動会を観覧した。
小雨の中、子供たちは懸命に走ったり、遊戯をしたりしていた。プログラム通りでなく、最後の思い出がなくならないように、年長さんの競技を前倒しして行っていた。小雨が止んだり降ったりする状態であった。競技進行が早く、2時間ほどで終了した。競技が終了すると、観戦に来た親たちが、閉会の挨拶も聞く間もなく、ばらばらと引き上げていく。晴天ならば、子供たちにメダルやお菓子などを配布するセレモニーを行う。それなりに厳かで楽しい閉会式を迎えるのだが。やがて、引き揚げていく大人たちが傘を差し出した。雨粒が降り出したのだ。

幸い今日の運動会は、さほど濡れずに済んだ。園の職員や親たちは一安心だ。最悪な結果にはならなかった。
しかし、「結果オーライ」はゴルフの時だけにしたいものだ。結果が良かったからといって良しとは思えない。今回は順延の判断をすべきであった。私は、リスク管理が甘いと思いながら帰路のハンドルを握っていた。
コメント
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