
パリで有名なスイーツは東京にもちゃっかり進出していて、
パリならでは、というお店を探すのは難しい。
だから今や世界中の美味しいものを食べたければ、
東京を訪れるべきかも知れない。
そんな中で「パリに来て良かった」と思わせてくれた
お店がここ「アルノー・ラルノーArnaud Larher」だ。
この店へ向かう途中、娘が真っ青になって
「あ、袋は?」と聞いてきた。
「あなたが持ってたでしょ」
「えー、ママに持ってて、て頼んだじゃん」
「さっきの広場であなたがベンチに置いたでしょ」
「あ、そうか」
娘は行動力の人ゆえ、取りに行こうと
きびすを返している。迷うといけないので、
地図と携帯電話を渡して送り出した。
その袋にはさきほどEtsで購入したお菓子や
娘が気に入ったバレリーナーの置物が入っていた。
心の中でありますように、と祈ったが、半分は諦めていた。

【3袋で31.90ユーロ、高い? 安い?】
さて、パリでは娘を一人で広場へ行かせたことをすぐ後悔した。
不安になって携帯電話を鳴らしてみた。
つい習慣で夫(日本にいる)の番号を押してしまった。
夫が眠そうな声で「はい」と出てきた。
「あ、ごめん、映水にかけたつもりだったの。
ところで、私の携帯を映水に持たせたんだけど、何番だっけ?」
と本当に思い出せず、聞いてみた。
(注:私は海外でも使えるドコモを持っているが、
さらに旅行の際には海外専用の携帯電話をもう
一台持っていく、つまり2台持っていくのだ)
さて、娘に電話をしても、通じない。
「なーんだ、あの電話は充電してなかったか」と気がついた。
青ざめた。それでも、しっかりアルノー・ラルノーで
チョコを3袋も購入することも忘れなかった。
心配で、広場へと向かおうとした私はいや、
すれ違うといけないと、またお店に戻った。
すると娘が通りの向こうを歩いている。
どれだけほっとしたことか・・・・。
娘の手には袋があった。無事見つけられたようだった。
娘を一人で歩かせたら、マンハッタンでは
犯罪者としてつかまってしまう。 パリでよかった!
●アルノー・ラルノー
53 rue Caulaincourt 18e
01 42 57 68 08
10:00~19:00 日・月休
静かな並木が美しいバス通り沿いにある。
1997年にフランス最優秀パティシエに選ばれたり、
「サロン・ド・ショコラ」でボンボン・ショコラが
入賞している実力派のお店。(アルノー・ラルノーさんが
パティシエ)塩味が効いた、アーモンドチョコが
私を本当に幸せにしてくれました!