神話で夫婦といえばイザナギ様とイザナミ様、天鈿女様と猿田彦様、など二柱で印象深い神々がおられます。
日本各地には夫婦岩や夫婦石が各地にあり、奇岩が海面から飛び出した岩や山中の岩を御神体として、塞の神や道祖神となり、磐座信仰と結びついたようです。


【画像は夫婦岩検索画像より】
夫婦岩は、子作り・子育て・子宝信仰にも深く関わっているようです。磐座信仰、夫婦信仰(夫婦和合)という考えから、磐座を一体として祀られる対象となったものが夫婦岩で日本各地にありす。
以前、関東から車で白山神社に参拝しに行きました。道中、岐阜県高山市を北上して行く途中、大きな磐座があるのを妹がみつけ車を停めました。

白山神社には、イザナギ様とイザナミ様、そして二柱の仲をとりもったククリヒメ様が祀られています。そこに向かう道中です。
車から降りて向かうと天然記念物の夫婦岩があり、子宝の神、夫婦岩神社として祀られていました。
看板を読むと、この岩は安山岩のようで、安産とも繋がるのかなぁ、言霊と鉱物が重なり上手くできているし、この自然の磐座の姿も生命誕生の営みを想起させるし、自然にできたとしたら凄いなぁと感心しました。

石川、福井、岐阜にまたがり霊峰白山は連なります。まず、白山に行く前に岐阜でこの夫婦岩の奇岩を参拝したのも、偶然には思えませんでした。とても綺麗な小川が奇岩の傍に流れて、青い山が広がります。
大祓祝詞の中に、「天の磐座放ち、天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて天降し依さし奉りき…」とあります。
まだまだ地球に人が住める状態の前に、高天原の神々が磐座を放って、地上に人々が住める場所を作ろう、地上にも高天原のような世界を作るために人を生もうと、磐座放ちあれこれ試行錯誤したのかもしれません。
川や山に磐座を置きながら、生命の誕生の営みの形を象った?と想像しました。神秘的でもあるなと思いました。
そうして生み出された一人一人に神様は分け御霊を宿します。
料理がうまい人は料理で周りを喜ばせ、機械に強い方は、それを活かして周りを喜ばせ、主婦は、子どもや夫を喜ばせ、家を作る事がうまい人は、安全な住まいを作ることで周りを喜ばせ、子供が好きな人は、子供達を喜ばせ、教える事が好きな人は、目の前の生徒を喜ばせ、、、などなど。
生きていると価値あるように見えるお金や地位、名誉、権力は、むしろ、あちらに逝くときは重い鎧のようなものへと変化し、早く脱ぎたいと思うものに変わるかもです。
脱いだあと、ただ持っていけるのは、どれだけ与えたか、どれだけ今生魂を磨いたかという御魂だけかな、、と信じています。
神様が分け御霊を人ひとりひとりに授けて、地上に人を生み出すには、何十億年の年月がかかったと思います。
身魂を磨こうとする人がどんどん溢れる世界になると、神様がお住まいになる高天原のように地上もなるのかもしれないなとも思いました。