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ぐりぐらのフォトログ

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あいづわくわく学園 湯川・会津坂下・山都【5-1】勝常寺・上宇内薬師

2013年07月24日 | 郷土史・史跡・施設
あいづわくわく学園
湯川・会津坂下・山都【5-1】勝常寺・上宇内薬師


25年度、地域の歴史・史跡などの現地学習第5回目は湯川・会津坂下・山都。2回に分けてアップします・・・
前半は、国宝や国指定重文の平安時代の薬師如来坐像を祀る勝常寺と上宇内薬師・・・
指定仏像は撮影禁止なのでパンフレットや雑誌掲載のを撮って載せています。
画像クリックでスライドショーへ。BGMの音量にご注意ください。

勝常寺 国宝木造薬師如来坐像が安置されている・・・
画像クリックでスライドショーへ

勝常寺は平安時代の初め810年(弘仁元年)に徳一上人によって開かれた東北を代表する寺院・・・
当時の勝常寺は金堂、塔、講堂、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂など、七堂伽藍が建ち並び
大勢の人が集まり学問をしていたと伝えられている。
当時のお寺は学問をするのが第一の目的だったそうです。

現在残されている建物、元講堂(薬師堂)は応永5年(1398)の再建という。仏像も三十余躯あり、
このうち木造薬師如来坐像と両脇侍日光・月光菩薩立像、三体が国宝の指定を受けている・・・
国宝指定後は薬師如来坐像の他は、収蔵庫に収められそちらで間近くから拝観できました。

これだけ多くの平安初期の仏像が一ヵ所に保存されているのは珍しいことという
勝常寺は会津中央薬師と呼ばれ、親しまれている。

国宝 木造薬師如来坐像


像高141.8cm。ケヤキの大材から彫り出してから前後に二つに割り内ぐりをして、剥ぎ合わせているという
仏像はいずれも寺が創立された当時から伝えられたもので、地方稀にみる古像で、平安初期の作という・・・
光背は欠損があるが天平時代に流行した宝相華葡萄唐草を浮き彫りし、飛天が配された見事な作・・・

脇侍日光・月光菩薩立像も国宝指定されており、すらりとのびた端麗な容姿、蓮台の文様も天平様式という
国宝指定以後、木造薬師如来坐像以外は収蔵庫に移され、そちらで間近で拝観しました。


上宇内薬師堂 国指定重要文化財 薬師如来坐像


湯川村の隣に位置する会津坂下町の上宇内薬師堂。管理はの世話役がしているという
上宇内薬師堂の本尊・薬師如来像は10世紀前半の造立とされ、
勝常寺の仏像より約1世紀後の制作である。像高は182.6cmあり、勝常寺の薬師如来像より一回り大きい。
しかし、作風は勝常寺像と似ており、勝常寺像の影響を受けているという
会津五薬師のうちの西の薬師といわれ、悪病を退散させる薬師様として信仰されている

寺伝によると、この薬師如来像は高寺の一坊である調合寺(薬を調合するお堂)の本尊であったが、
いつの頃か寺が廃絶して堂字が朽ち、像も風雨にさらされるありさまであった。
元禄四年(1691年)道安が勧進を行い、薬師堂を再建して像を安置したという。

上宇内薬師堂を再建された道安庵主座像


史跡めぐり第5回の1は、湯川・会津坂下の勝常寺・上宇内薬師・・・
平安時代の作といわれる国宝、国指定重要文の仏像をたっぷり拝観し、
仏都会津の真髄を目の当たりにすることができ感動でした。

コメント
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