サンタ・マリア・ノヴェッラ教会広場の南端にあるLoggia(回廊)。
長いこと放置され、一時期は浮浪者のよい寝床となっていたけれど
昨年から全面的に清掃、修復されて
おや何になるのかなぁと思っていたら。
どうやら新しい美術館が入るらしい。
これまで一般公開されていなかった場所だし、楽しみ。
今週土曜日10月28日に新しく誕生する美術館は
Mnafとよばれる写真美術館。
19世紀から現在までのフィレンツェの歴史と日常を中心に
写し取った写真を数多く所蔵するアリナーリが
その一族の築いてきた歴史だけでなく
イタリアの写真が築いてきた歴史を集結させた美術館。
7つのセクションに別れた美術館には
160年にわたる写真芸術だけでなく、
その芸術を生み出したさまざま機材も数多く展示。
額縁から広告、文献まで写真を取り巻く要素を網羅するのだそう。
また画期的な試みとして
世界初の盲人のための写真展示も話題になっています。
アリナーリが所有する写真の中から選りすぐりの作品20点を
ガラス、木材、布地、紙、砂、金属などあらゆる素材を駆使して
「触感で見る」写真に作り変え。
こうすることで光を失った人たちも手で触れることにより
写真作品を感じることができるようになるんだそうです。
なんかアイマスクして触って感じてみたい。
視覚で捉える芸術と触覚で捉える芸術の
その微妙な違いを知りたいなぁと。
入場料ちょっと高い気もしますが、土曜日が待ち遠しい。
Museo Nazionale Alinari della Fotografia
開館時間 9:30-19:30(日曜日から金曜日)
9:30-23:30(土曜日)
休館日 水曜日
入場料 9,00ユーロ
インフォメーション 055-216310 www.alinari.it