毎年恒例の「スオコッピオ・デル・カッロ」。
フィレンツェの復活祭はこれなしには語れない。
でも毎年同じような写真になるので、
今回の写真のセレクトはマニアックです(爆)。
山車はVia il Pratoから
白いキアーナ牛4頭に曳かれて行進。
出発は9時、ドゥオーモ前に到着するのは10時過ぎ。
到着するとキアーナ牛は避難して
最終花火と天辺の旗の設置。
その準備の間に広場では旗振り隊のエキシビション、
洗礼堂内では復活祭の祝福のミサが行われます。
通常ならば「カルチョ・ストーリコ」の対戦抽選も行われますが
今年は色々問題があるため「カルチョ・ストーリコ」の
開催中止が決定となっているため、抽選もなし。
11時の鐘の音を合図にドゥオーモの中から
張りぼての白いハトが飛び出して点火。
15分に及ぶ花火&爆竹&煙幕のショー。
そして最後に天辺の3本の旗が回転。
「教会」「フィレンツェ市」「イタリア」を象徴する旗が
すべて開けば一年安泰といわれ、
結構フィレンツェ人はこの言い伝えを信じています。
今年は残念ながら「教会」の旗だけしか開きませんでした。
フィレンツェ市民の間にはかなりの衝撃が走りました(笑)。
一連の行事が終わると
山車はまたキアーナ牛に曳かれて戻っていきます。
この行事の隠れた主役・はりぼてのハト。
結構よくできているし、
ぴゅーっと来てさっとドゥオーモ内に戻っていくので
あまり焼け焦げてもいない(笑)。
めちゃくちゃ狭いところに上手に仕舞うのです。
こういうところは尊敬します。
イタリア人でもきめの細かい仕事はできるのです。
それが伝統と文化に基づいていると。
そして私の中では12年間「英雄」のこのおじさん。
消防隊員なのですが
山車の天辺に旗をくくりつけるのも
山車の仕舞い場所の扉を閉めるのも彼の任務。
どっちも重要な任務です!!
3階建ての建物と同じ高さの倉庫。
山車を仕舞ってある秘密の場所(笑)。
この扉は3階部分と2階部分は
こうしてはしご車を使って「手動」で閉めるのです(笑)。
梁を渡して手で扉閉めてかんぬきかけて。
地道だけれど、綿密な作業。
このおじさんはやっぱり英雄!
でも今年は若い助っ人が一緒に旗付けしていたので
もしかしてそろそろご引退かな?
きれいに飾られたキアーナ牛も
一仕事終えてちょっとほっとしているかも?
花や飾りを外されて車に積まれて運ばれていくとき
心の奥で一人密かに「ドナドナ」を歌うのが
私の復活祭の慣わしでもあります(爆)。
今年は幸運にも式典の間の
花と卵配りにも参加できたので
お土産にフィレンツェの象徴・Giglioの花をもらいました。
私の中では、これでとってもいい復活祭。
動画はこちら。
昨年はローマ暮らしのため初めて見逃したスコッピオ・デル・カッロ(泣)
2005年のスコッピオ・デル・カッロの様子はこちら。
2000年の復活祭の様子はこちら。
メジャーな写真や歴史についてはそちらで説明しております。