不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Erettrice Palatina

2012-02-16 01:47:50 | アート・文化

2月18日はElettrice Palatina、
Maria Luisa de' Medici
(マリア・ルイザ・ディ・メディチ)の命日。
メディチ家の実質的な最後のメンバー。

彼女の功績は、メディチ家の芸術コレクションを
フィレンツェ~門外不出にすることを交わした
「Patto di Familia」に署名したこと。
1737年10月31日に彼女がサインをした
その書類のおかげで
フィレンツェは現在も芸術の都として生き続け、
その恩恵を受けることができているのです。

その内容はざっくり訳すと
「メディチ家が長い年月をかけて蒐集した芸術品は
そのすべてをフィレンツェに残し、
フィレンツェの国家の装飾として使い
市民の役に立つように利用され、
外国人の興味を引くために大いに活用されるべし。」
ということ。
フィレンツェに外国人観光客を呼び込むためには
本当に役にたっていると思います、芸術品の数々。

彼女の命日を記念してイベントが企画されていますが、
毎年、少しづつパワーアップしている気がする。

2月18日は市営美術館が入場無料です。
Palazzo Vecchio 9:00-19:00
(ヴェッキオ宮殿)
Cappella Brancacci 10:00-17:00
(ブランカッチ礼拝堂)
Museo Stefano Bardini 11:00-17:00
(ステファノ・バルディーニ美術館)
Fondazione Salvatore Romano 10:00-16:00
(サント・スピリト教会付属美術館)
Museo di Santa Maria Novella 10:00-16:00
(サンタ・マリア・ノヴェッラ教会付属美術館)

他にもイベント色々。
Opificio delle Pietre Dure
(貴石博物館/修復センター)のガイドつき見学も
9:30-11:15で予定されています。
要予約 (+39-055-2616056 :月-金 9:00-12:00)

古式仮装行列 
10:30 Palagio di Parte Guelfa 出発
市内練り歩いて、
メディチ家礼拝堂まで、そこで献花式。

メディチ家礼拝堂
14:00-19:00特別開館
17:00からは音楽院
(Conservatorio Statale Luigi Cherubini)の学生による
コンサートの予定。
美術館見学者はコンサートも無料。

マリア・ルイザに感謝しながら
メディチ家の残した芸術品を堪能したい!