ビッコを引きながら、ゆっくり歩いて、友人のクリニックからの戻り道、ワッセのスーパーで何とかお昼の弁当やおやつを買い込んで、支払いが2220円でびっくり。
左足の親指の爪を、最初は半分切って、なかなか引き剥がせず、後々の治りを考えると、全部取ったほうがきれいに治りますよ、と言うベテラン看護婦の意見を入れて、それもそうだな、ともう一度反対側にも麻酔を打ち込んで、「痛い!、痛い!」と言う私の意見は「そうかな? 痛くないやろ?」などと、わいわいやっているうちに、余計に打ち込んだ麻酔も効いてきて、何とか全部、生爪を剥がした。
麻酔を打って、すぐにメスで切り始めるので、真っ先に切る感覚が明らかに分かる。親指の先端を触れて「これ分かる?」「分かる、分かる、普通のように感じる」「あ、そう?」注射して、すぐに手術を始めるから、麻酔が効いていないじゃない??
彼も満73歳なんだからさ!老人は老い先も短いが、気も短い! たははは!
親指は、血でパンパンに膨れ上がっている。
実は、午前9時前に、街中の元石川銀行福井市店の建物にある皮膚科に出かけた。皮膚科は、混んでいたが、30分ほど待つと、若先生が診てくれた。爪の横が「腫れているねえ」と言う。腫れが引いても痛むようだったら、「整形外科」に行ってください、と言う。で、爪の淵に塗る軟膏をくれた。で、良かったことは「爪水虫じゃ、ありません」と言う。
右の親指も見せた。これは、爪の真ん中に変なふくらみが出来て、てっきり爪水虫だと思って、友人の医者に小さな爪水虫の薬を、随分前に貰って、1日に一度、きっちり塗ってきたら、最近、爪の先の部分に移動して、ほとんど消え去った。でも、少し残っている気がする。
「これは、ちゃんと治っているし、爪水虫じゃない!」驚き桃のき!何と言うことだ!
で、小一時間で一度帰宅したのだが、お天気は悪くないし、足の指は相変わらず、嫌な神経の痛みがビリビリ走るし、気分が乗ったついでだから、と再び出かけて、福井市を横切って、友人の医療ビル6階の院長室。そこに、昨年腰を痛めて、高級車で棗を持ってきてくれた金持ち同級生がいた。最近、「食べられない」らしい。1万円札は食べられないようだ。
で、散々馬鹿話をして「どうする?」と院長はいう。厄介な爪を取ってしまうかどうか、手術するかどうか、と言う訳だ。11時には仕事があるとか。10分ほど前だ。「5分で済む!」奴が5分といえば、10分だが、それでも早い。
爪の横が食い込んで、雑菌が入り腫れている部分が神経を圧迫して、ビリビリ痛みが走っている、と言う。思い切って、「やっちゃお!」と言う次第。雑菌が入る処置を連日やったのは、自分だ。自業自得かもしれない。
パンパンに膨らんだ血塗れの左足の親指を庇って左足を引きづりながら、膝に靭帯損傷を抱えた右足を頼りに動くのだから、こりゃスーパーの中でも家の中でも、満身創痍の怪我人さながら。
午後3時を回ると、今日もお天気が急変してきた。雨にみぞれが混じって、激しく降ってきた。満身創痍の割には、気分は落ち込んでいない。人間は不思議な生き物だ。
あ、痛み止めの飲み薬1つもくれなかったなあ。爪を剥がされたくらいで、ギャーギャー騒ぐなって?