モノと心の独り言

コミュニケーション/メディア/コミュニティ ココロの建築家になりたいと・・・ 

生存空間の深さ、想像界・象徴界・現実界のトポス

2007-05-03 07:38:32 | コミュニケーション-メディア
地下鉄に乗ってどこかに行こうとしている最中に出くわす光景の変化。
柱に写真が貼ってある、広告が変わった、これは何の広告?・・・
という意識の前に刹那の沈黙があって、捉えられている自身に気づく。

眼は、私の生命に関わりうる何かへの危険信号として、
鮮やかな色彩は、毒か享楽の強さを押し付けて、
意識にすくわれる前に、象徴界をさ迷う。

この脅迫を分析して、整理してしまえば一段落、
あと一週間、通るたびに繰り返し強化される。

この巨大で、細密で、透明にコーティングされ、
つるつるの表面との触覚的近さ
強い香水が、肌の中まで匂いを浸透させ、誘惑するように、
強烈さを、意識の下に焼き付けて、相手の欲望を起動する。
これは、CHANELなのだ。









しかし、この眼、
顔の表情は、視界になく、
虹彩の青さが瞳孔までの隔たりを増して、
追いかけても追いかけても遠ざかる
手の届かない対象からの眼差しと見えてくる。

バルトがいう黒い瞳に空虚の深遠とは別の、
無限での消失点
常に届かないものへの憧れ

やはり、CHANEL なのか

(地下鉄表参道駅にて)


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