アーチャーズデンでカウンセラーの息子がたいまつをなかなか鍋に入れないので、長引かせる指示があるのだと思いました。その後のビーチのシーンをしているときに舞台袖で影絵のために待っていると、いつもは見えないテクニシャンが見えました。そして安全ネットが張られていないのがわかりました。カメは海に泳いでいくことが出来ず、全員で後ろに戻っていきました。ここで音楽が止まりアナウンス。
「問題があるのでしばらくそのままお待ちください。」
この後は私の出から始まるので注意深く待っていると、ネットがすぐに張られ、ビーチの砂を受けとめる箱は思ったよりも早く用意でき、きれいに砂が落ちていきました。いつもと同じ音楽で出られそうだと思ったところにステージマネージメントのジュリが来て、エアーマットが用意できていないので待つように言われました。私は指示を聞く機械をつけていないので何かあったときのために来てくれたようです。音楽はどんどん過ぎていきます。これ以上待つことになったら客席から出ようか、という話も出ました。ようやく出られたときには砂はすっかり落ちていて、舞台はたてになり、曲も繰り返しが終わっていたので演技を短くカットすることにしました。
森のシーンの終わりかけ、紙吹雪の時間が長いと思っていると、木が動かなくなっていることを知りました。ここはしばらく、動かない木を見ながら音楽を聴くことになりました。
その後の父を助けに行くシーン、ステージに飛び移って父の所に駆け寄るとき、双子の男の子のフルートにぶつかってしまい、そのフルートが彼の手から離れ、リフト5と呼ばれる舞台の裏に落ちていきました。幸い、下にいた人にぶつかることはなくほっとしました。でも、機械仕掛けの問題だけでなく、事を起こしてしまって申し訳なく思いました。
たくさんのことが起きましたが、この私の失敗が今日のとどめだと思っていました。そしてたくさんのことが起きましたがお客様は温かく拍手をしてくださいました。
二回目のショーは始まりこそ遅れたものの、順調に進んでいたと思います。…私の目にフルートが当たるまでは…。フルートの端が右目に直撃しました。衝撃で一瞬何がなんだかわからなくなりました。バトントワラーとしては身体にバトンをぶつけることはよくあることなので、その痛みは避けられないとしても、大丈夫だとはわかります。でも、目が開けられない私の様子を見て、本人よりも周りが大ごとに捉え、ただ走るだけの次のシーンに出ることさえ大丈夫だろうかと心配してくださいました。
お化粧を落としてからもう一度フィジオに行くように言われ、そのようにすると、ぐるぐる回るカゴの上で縄跳びをするフランシスコがいました。彼はかかとを着くことが出来ない状態になってしまったようです。あのシーンの代役はまだ充分に準備が出来ていないので、彼が出られなくなると大変です。彼の奥さん、マリナも横のベットにいて、明日はクライムに出られないと話していました。
私は痛みこそあるものの大丈夫であると何度も言いましたが「そんなに目が開かない状態で大丈夫ってこともないでしょ。」と丁寧に確認してくださいました。
「どうしたの?」と心配してくれる仲間に、「フルートがぶつかったのだけど大丈夫。明日は顔写真の撮影を行こうと思ったけどやめておこうと思って。目の周りが真っ青になったすごい顔を見るのを楽しみにしていてね。」と笑って言いました。
帰りがけ、昨日友人に言われたことを思い出しました。「大変な週だね…。」私は「そんなこと言わないで。まだ二日しか終わっていないのだから。」そう言い、本当は一日半、まだ3回のショーしか終わっていないということに気付きました。
今日のことを考えると、彼の発言は予言のようでした。でも大変な“週”にはならず、大変な“3日間”で終わることでしょう。
「問題があるのでしばらくそのままお待ちください。」
この後は私の出から始まるので注意深く待っていると、ネットがすぐに張られ、ビーチの砂を受けとめる箱は思ったよりも早く用意でき、きれいに砂が落ちていきました。いつもと同じ音楽で出られそうだと思ったところにステージマネージメントのジュリが来て、エアーマットが用意できていないので待つように言われました。私は指示を聞く機械をつけていないので何かあったときのために来てくれたようです。音楽はどんどん過ぎていきます。これ以上待つことになったら客席から出ようか、という話も出ました。ようやく出られたときには砂はすっかり落ちていて、舞台はたてになり、曲も繰り返しが終わっていたので演技を短くカットすることにしました。
森のシーンの終わりかけ、紙吹雪の時間が長いと思っていると、木が動かなくなっていることを知りました。ここはしばらく、動かない木を見ながら音楽を聴くことになりました。
その後の父を助けに行くシーン、ステージに飛び移って父の所に駆け寄るとき、双子の男の子のフルートにぶつかってしまい、そのフルートが彼の手から離れ、リフト5と呼ばれる舞台の裏に落ちていきました。幸い、下にいた人にぶつかることはなくほっとしました。でも、機械仕掛けの問題だけでなく、事を起こしてしまって申し訳なく思いました。
たくさんのことが起きましたが、この私の失敗が今日のとどめだと思っていました。そしてたくさんのことが起きましたがお客様は温かく拍手をしてくださいました。
二回目のショーは始まりこそ遅れたものの、順調に進んでいたと思います。…私の目にフルートが当たるまでは…。フルートの端が右目に直撃しました。衝撃で一瞬何がなんだかわからなくなりました。バトントワラーとしては身体にバトンをぶつけることはよくあることなので、その痛みは避けられないとしても、大丈夫だとはわかります。でも、目が開けられない私の様子を見て、本人よりも周りが大ごとに捉え、ただ走るだけの次のシーンに出ることさえ大丈夫だろうかと心配してくださいました。
お化粧を落としてからもう一度フィジオに行くように言われ、そのようにすると、ぐるぐる回るカゴの上で縄跳びをするフランシスコがいました。彼はかかとを着くことが出来ない状態になってしまったようです。あのシーンの代役はまだ充分に準備が出来ていないので、彼が出られなくなると大変です。彼の奥さん、マリナも横のベットにいて、明日はクライムに出られないと話していました。
私は痛みこそあるものの大丈夫であると何度も言いましたが「そんなに目が開かない状態で大丈夫ってこともないでしょ。」と丁寧に確認してくださいました。
「どうしたの?」と心配してくれる仲間に、「フルートがぶつかったのだけど大丈夫。明日は顔写真の撮影を行こうと思ったけどやめておこうと思って。目の周りが真っ青になったすごい顔を見るのを楽しみにしていてね。」と笑って言いました。
帰りがけ、昨日友人に言われたことを思い出しました。「大変な週だね…。」私は「そんなこと言わないで。まだ二日しか終わっていないのだから。」そう言い、本当は一日半、まだ3回のショーしか終わっていないということに気付きました。
今日のことを考えると、彼の発言は予言のようでした。でも大変な“週”にはならず、大変な“3日間”で終わることでしょう。