のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

KAの顔

2010-07-14 | KA
 引っ越して行った友達に頂いたぬか床で漬けたきゅうり、そして海苔と納豆、もちろんご飯。今日は和朝食となりました。
 エリカとピエールルックは、森のシーンでデュエットをしているアーティスト。新しい発想が浮かんだそうで、嬉しそうに見せてくれました。彼らはいつも楽しそうに練習をしています。
 明日、テレビの方がいらして、流れを収録していくと言われました。まだ出来上がっていないと言われた曲を少し聴かせて頂くと、「あれ。」と。確か、フルートを二本持ったところからの曲と言われていた気がするのですが、違いました…。曲を聴かせて下さった、アーティスティック・コーディネイターは、なんと、大根のお味噌汁を昼食に持って来ていて、その時召し上がっていました。こちらもびっくりしました。
 私がお昼を食べている時、通り掛かったリガーの一人が「ハッピー・バースデイ。」と言いました。それを横で聞いていたリガーのライアンも、同じように声を掛けてくれました。その後、ライアンは今日が私の誕生日と信じてか、明日への願いを込めてか、会う度に声を掛けてくれました。
 契約更新の面談があり、カンパニー・マネージャーとアーティスティック・ディレクターのところへ行きました。無事、来年の契約を頂けることになりました。数年前から契約交渉というものが出来なくなった代わりとして、一律の割合で昇給されることになりましたが、来年のその割合は、初めて契約の更新を頂いた数年前の半分か、もしくは半分以下。このままだと再来年は昇給がないかもしれません。
 再来年のことはさておき、嬉しいことがありました。アーティスティック・ディレクターに「すっかりKAの顔になりましたね。」とおっしゃって頂いたのです。さらに、「シルクデュソレイユのショー、全体を見渡してみたところ、あなたの給料が今まで低く設定されていたことが分かりました。」と言われ、来年特別に昇給して頂けることになったのです。その後契約書を見ながら説明を聞くと、それは、これまたほんの数パーセントのことでしたが、出てきた数字よりも、仕事を評価して下さったことがやはり嬉しく、また、この景気の悪い時に少しでも考えて下さったこと、有難いことです。
 ただただ必死に歩んできたこの六年、黙々と精一杯に取り組んできた日々を振り返りました。ひとつの大きな評価をして下さったこと、そして来年の自分がそれに見合うだけの仕事ができるかどうかをよく考え、サインをするか決めたいと思います。
 ショーが終わると、リガーの三人が企画してくれた誕生会に行きました。そこに日本から電話が掛かり、ラスベガスの日付が替わるのを待っていて下さったみなさんで『ハッピー・バースデイ』の歌を歌って下さいました。中華料理をお腹いっぱい食べた帰り道、両親からも電話が掛かりました。2010年の誕生日は、楽しく始まりました。