日蓮聖人のご霊跡めぐり

日蓮聖人とそのお弟子さんが歩まれたご霊跡を、自分の足で少しずつ辿ってゆこうと思います。

法華塚(伊東市富戸)

2017-07-05 20:34:03 | 旅行
鎌倉幕府に立正安国論を献上し、国のあり方を諫暁した日蓮聖人は、念仏衆からの訴えにより伊豆へ流されてしまいました。
↑は富戸の蓮着寺近くにある俎岩


↑は川奈にある俎岩と日蓮聖人像


伊豆配流中、罪人扱いの日蓮聖人の監視役だったこの地の地頭・伊東八郎左衛門公の難病を祈祷により治癒させた功績で、日蓮聖人は伊東家の鬼門除けとして建てられていた毘沙門堂に住まわされました。
この地の地頭の窮地を救ったのですから、それ以降日蓮聖人の立場は急速に回復していったと思われます。毘沙門堂に幽閉されていたわけでないようです。


毘沙門堂から直線距離で7~8km離れた富戸の丘に、日蓮聖人が埋経をした場所があると聞き、訪問しました。
法華塚です。


宗紋が掲げられています。
日蓮宗で守っているご霊跡です。


日蓮聖人は、多くの弟子や信徒を残してきた鎌倉と、ご両親の暮らす安房の地を偲び、法華経を読誦し、予め書経した法華経をこの場所に埋めたと言われています。


お経を埋めるって、僕のような素人からすると何とバチ当たりな・・・と考えてしまいます。
しかし、埋経には深い深い意味があるようです。
お釈迦様が亡くなってから56億7000万年後(!)に世の中を救済するという「弥勒菩薩」が現れたときにお説法できるよう、お経を残すために地中に埋めるというのが「埋経」だそうです。

日蓮聖人の埋経のご霊跡は富士山にもありますよね。
近日中にその地に「登山」してきます。レポしますね!


この法華塚、ある意味伊豆のパワースポットとして、古くから往来する旅人が道中安全を祈念し、報恩・感謝のしるしとして石を捧げてきた結果、このようにこんもりとした「塚」になったみたい。


現在、この場所は海光山佛現寺さんが維持・管理して下さっているようです。
お寺から結構離れているので大変でしょうね・・・。
心から感謝します。