-世間虚仮- 4月穀雨の雪
郡山で雪が降る、とニユース映像が流れる。
強い寒気と低気圧などの影響で、福島県内は郡山市や白河市などで朝から雪が降っている。気温も上がらず午前11時々点、郡山市で0°4、白河市で0°6など真冬並みの寒さ、白河では11時現在3㎝の積雪を観測したらしい。東北山間部でも各地で雪だという。
昨今の異常気象つづきに、さして驚きもしなくなった自分自身に、ニュースを聞きながら、ふと思いが走った。
―山頭火の一句― 行乞記再び -39-
1月31日、曇、歩行4里、嬉野温泉、朝日屋
一気にここまで来た、行乞3時間。
宿は新湯の傍、なかなかよい、よいだけ客が多いのでうるさい。
飲んだ、たらふく飲んだ、造酒屋が2軒ある、どちらの酒もよろしい、酒銘「一人娘」「虎の児」。
湧出量が豊富だ-武雄には自宅温泉はないのにここには方々にある-温度も高い、安くて明るい、普通湯は2銭だが、宿から湯札を貰へば1銭だ。
茶の生産地だけあつて、茶畑が多い、茶の花のさみしいこと。
嬉野はうれしいの-神功皇后のお言葉-。
休みすぎた、だらけた、一句も生れない。
ぐつすり寝た、アルコールと入浴とのおかげで、しかし、もつと、もつと、しつかりしなければならない。
※表題句は、1月26日記載の句
Photo/嬉野温泉、シーボルトの足湯
Photo/井手酒造-2軒あったという造酒屋は1軒残るのみ
Photo/その店の軒先にある山頭火の記念碑
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