田原良作さんの彫刻家具展がはじまりました。
八ヶ岳の麓から届いた田原さんの椅子たちは、
木の強さと柔らかさの両面を感じさせてくれます。
チークやマホガニーなど、家具を作るのに最適な素材を、更に厳選して
製作されています。今回は、DMのベンチにも使われたウォールナットの
作品が多い感じです。
日本素材の欅もあります。木目の美しい欅は、足元までしっかりと磨かれています。
人も目に触れづらい、椅子の裏側なども 丁寧に磨き上げるという
田原さんは、現在73歳。
食道ガンという大病を乗り越えて、製作される家具たちは
多くの方の暮らしや、心を豊かにしてくれています。
「サインを入れる代わりに」と、テーブルに彫り込んだ彫刻は
思わず手が伸びる 心地良さ。
ぜひ触れてもらいたい。
毎回の事ですが、小物も充実しています。
ガラス作家とコラボした花器も魅力的です。
木は、緑や花と同じ植物素材、相性がイイのは当たり前ですね。
会期中の在廊は、土日と最終日。
質問や疑問、分からない事は、何でも聞きましょう。
どんな質問にも しっかりと 笑顔で答えてくれる田原良作さん。
オープンと同時に ご来店してくれた方にも
素敵な笑顔を見せてくれていました。
多くの方に逢ってもらいたいです。
田原良作 彫刻家具展
2012年2月2日(木)~2月13日(月)
11:00am-18:00pm 2/7(火)休み
作家在廊日 2/2,4,5,11,12,13 作家HP○
木槌を振る田原良作さんの体は 驚くほど細い。しかし 製作にかける思いは、
とても太く、大きな樹の幹のようである。
田原さんの彫刻家具に活きる柔らかな曲線は、見た目だけでなく用を担う美しさ。
いろんなおしりが スッと滑り込むように落ち着く椅子は、彫刻家として人体を彫り込
んだからこそ、受ける側の椅子に その曲線を彫れるのだと思う。
17年間、八ヶ岳にこだました槌音は、今日も良工房から響いている。