里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

折々のことば

2016年01月18日 | 日々のつぶやき
昨日の新聞・折々のことばより

忘れてええことと、忘れたらあかんことと、ほいから忘れなあかんこと

                           河瀬 直美


 神隠しにあったのか、幼い息子が行方不明になってかなりの時間が経つ。

その父親が自分に言い聞かせるかのようにこうつぶやく。

大切な人を失った人は、いつかはその人の不在を前提に人生を組み立てなおしてゆかざるをえない。

何を軸に?

それは思い出の仕分けでもある。

社会が瓦解(がかい)しつつあるときもきっと同じことが言えるだろう。

                 監督の映画「沙羅双樹」の中から。